市民・地元企業協働型 医学生教育(筑波大学における正規の実習)
神栖市では、医学生の教育に向けて、独自の市民協働型の教育体制を構築しています。その特徴は、つくば総診の指導医や専攻医による地域医療現場での直接指導に加え、臨床医だけでなく、産業保健に携わる医療従事者、企業の人々、そして市民の皆様も医学教育に参画していただいている点です。
このような多様な関係者との協働により、医学生たちは大学内だけでは得られない貴重な現場経験を積むことができます。その経験を通じて、地域医療への理解と関心が深まり、自身が目指すべき医師像を具体的に描けるようになります。この教育体制は、将来、地域医療に携わる意欲ある医師の育成につながり、ひいては地域全体の医療体制の強化に貢献しています。
専攻医教育を通した医師確保・医療の質の向上
専門医研修 実績サマリー(2025年度)
| 研修プログラム | 認定・資格 | 指導医 |
|---|---|---|
| つくば家庭医・病院総合医プログラム(関連施設) | 総合診療専門医/新・家庭医療専門医 | 常勤指導医(筑波大学附属病院 基幹) |
| 神栖在宅医療フェローシップ | 在宅医療専門医(日本在宅医療連合学会 施設認定) | 濵田修平(プログラム責任者) |
| 病院総合診療専門研修 | 病院総合診療専門医(日本病院総合診療医学会) | 濵田修平(指導医資格保有) |
専攻医 研修実績・予定(2025年度)
| 年度 | 氏名 | プログラム | 状況 |
|---|---|---|---|
| 〜2025年度累計 | 計5名 | つくば家庭医・病院総合医プログラム | 全員 専門医取得済または取得予定 |
| 2025年度修了 | 鈴木綾香・都田佑樹 | 同上(後期研修最終年度) | 専門研修課程 修了 |
| 2025年度修了 | 佐藤瑠美 | 神栖在宅医療フェローシップ | 研修修了・在宅医療専門医試験受験予定(2026年5〜7月) |
| 2026年度〜 | 巴悠記 | 神栖在宅医療フェローシップ | 在宅医療専攻医として専門研修開始予定 |
当院は、筑波大学附属病院を基幹とする「つくば家庭医・病院総合医プログラム」の関連施設である。総合診療専門医および日本プライマリ・ケア連合学会認定 新・家庭医療専門医を目指す専攻医を受け入れている。これまで、常勤指導医のもと5名の専攻医が研修し、全員が専門医取得済または取得予定である。
2025年度は鈴木綾香、都田佑樹両医師が後期研修最終年度を当院で行い、専門研修課程を修了した。
また、濵田修平をプログラム責任者とする「神栖在宅医療フェローシップ」は日本在宅医療連合学会認定施設である。本プログラムを2年間、週2日訪問診療に従事することで在宅医療専門医受験資格が得られる。当院では診療の場が広く、多職種との連携によるシームレスな医療実践が特徴である。地域住民・多職種・行政との協働による地域ケア活動も盛んである。
2025年度は佐藤瑠美が在宅医療専門研修プログラム「神栖在宅医療フェローシップ」の専攻医としても研修を修了し、2026年5-7月の在宅医療専門医試験を受験予定である。2026年度からは巴悠記が在宅医療専攻医として研修を開始した。
もう一つ重要なことは、地方地域医療において現在注目を集めているのが、病院における総合診療である。米国のHospitalistのような、臓器毎の区別なく入院診療を担当することを専門とする医師が活躍している。日本でも日本病院総合診療医学会が病院総合診療専門医の育成を開始している。当院では濵田が病院総合診療専門医指導医資格を有し、2年前から病院総合診療専門研修施設となっている。希望者には専門研修プログラムを提供している。
専門医取得後のキャリア
総合診療・家庭医療の専門医資格を取得した後も、専門医としての知識と経験を活かしつつ、地域に根ざした医療実践をさらに深めていくことが可能です。このエリアでは、次に紹介する継続的な学びと成長の機会が提供されており、専門医が長期的なキャリア形成を実現できる環境が整っています。