神栖市における医療システムの強化実績

在宅医療の推進

在宅医療の推進

保健・医療・福祉連携協議会を通じた普及・連携強化

2025年度も、下記に示すような従来行ってきた事業を継続して行いました。

  1. 在宅医療に取り組む医療機関及び後方支援医療機関における病診・診診連携強化を図る会議の開催
  2. ICT (施設を超えて情報共有を可能にする医療者専用のシステム)を用いた多職種での患者情報共
  3. 多職種を対象とした在宅医療の勉強会の開催有
  4. 地域住民を対象とした在宅医療の勉強会の開催
  5. チーム・コミュニティナースによるシームレスな暮らしのサポート体制の強化

神栖済生会病院における在宅医療の実績

概要

2017年に総合診療科が主導して在宅医療を創設してから10年近く運営してきました。週平均で8コマの訪問診療を行い、患者の疾患別では、末期がん患者、神経難病患者、慢性閉塞性肺疾患等の慢性疾患により通院困難な高齢者、小児難病患者等幅広く診療しています。

診療実績

2025年度も在宅看取りの推進をテーマに、神栖市内を中心として引き続き在宅医療を提供しました。診療実績:神栖済生会病院と済生会土合クリニックを併せた診療実績では、延べ人数137人(うち新規導入人数79人)、自宅看取り数43人/年(神栖済生会病院37名、済生会土合クリニック6名)と過去最多を更新しました。

土合・波崎地区への在宅医療体制の拡大の為に、神栖済生会病院と済生会土合クリニックでの連携をさらに強化し、かみす中央メディカルクリニックとの連携(連携機能強化型在宅療養支援病院1の施設認定を取得)もすすめました。また、済生会土合クリニック、かみす中央メディカルクリニックの医師への在宅医療事例に関するアドバイスも実施しました。

2026年度に向けて

当院の訪問診療は、在宅看取りを希望する患者の増加に伴い、周辺医療機関からの依頼が増え、鹿行地域における在宅療養支援医療機関の基幹病院としての位置づけが強まりつつあります。さらに、鹿嶋市・大野診療所の柳町知宏医師との連携を深め、地域の在宅医療支援に努めています。しかし、現在の神栖市内での在宅医療提供体制では、まだ需要を満たしきれていないのが現状です。

この課題に対応するため、2025年度上半期より総合診療科の常勤医を5名に増員し、訪問診療体制のさらなる充実を図り予定です。また、在宅医療に関心を持つ院内の若手病棟看護師複数名が訪問診療に同行し、病棟とは異なる現場での学びを始めています。

また、在宅医療へのハードルを下げるために、市民や医療・介護・福祉の関係者を対象とした相談窓口や必要な手続きや情報を一度に受け取ることができる「ワンストップ支援体制」のシステム構築を進めています。

これらの取り組みを通じて、在宅医療の質とアクセシビリティーの向上を目指し、地域住民に寄り添った医療サービスの提供を強化していきます。引き続き、在宅医療専門研修プログラムを有する域内唯一の機能強化型在宅療養支援病院として、鹿行地域の在宅医療を牽引し、その取り組みをさらに強化していく予定です。