2019年度
筑波大学 地域医療教育学講座
事業報告書
目次
神栖済生会病院における診療支援実績
在宅医療の推進
背景
近年、我が国では高齢者人口は大幅に増加し、死亡者数は2030年には年間160万人以上にのぼることが予想されている(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年1月推計)」)。国は医療費抑制のために病院医療から在宅医療への流れを推し進め、病床数を制限している。これまでと同様に病院での看取りを継続していくと、2030年には約40万人の国民の最期に対応できないとされている。人生の最終段階におけるEndoflifecareを考えるにあたり、本来の希望と実現には乖離があると考えているため、家族の負担を最小限にした在宅医療・介護連携を早急に進める必要がある。
しかし、厚生労働省の調査では、在宅医療を行っている病院が全体の約30%、診療所は全体の約20%にとどまっている。特に、茨城県神栖市を含めた鹿行地区の在宅医療の供給体制は人口10万人当たり35.3人と全国平均(350.0人)の1/10と圧倒的に不足している。鹿行地区の75歳以上の高齢者人口は今後10年で約150%以上に急速に増加し、県の試算では2025年までに現状の140%以上の在宅医療の供給が必要となる(茨城県ホームページ,茨城県地域医療構想)。しかし、現状では神栖市における人口10万人あたりの医師数(医療施設の従事者)は95.6人(全国平均246.7人,茨城県187.5人:いずれも平成30年データ)と非常に少なく、そのうち在宅療養支援診療所の数は神栖市内ではごく少数である。利用できる医療資源が限られている地域では、在宅医療を担う施設間・職種間の垣根を越えて支え合わなければ、この「在宅医療不足」は決して解決できない。
神栖市保健・医療・福祉連携協議会を通じた在宅医療の普及
2018年度に「筑波大学との連携によるまちづくり推進事業プロジェクト」において、多職種による合同会議を開催し在宅医療推進における課題を抽出した。課題は、①在宅医療に関する地域連携基盤の不備、②医療福祉従事者の在宅医療に関する知識・技術不足、③利用者側の職種の役割・理解不足、④職種間の心理的ヒエラルキー構造、⑤病院と地域の連携不足が課題として挙げられた。多職種会議に参加した約100人の関連職種が考えた解決策として、1.病診・診診連携のためのグループ化、2.多職種研修会の開催、3.SNS(医療者専用のシステム)を用いた多職種での情報共有、4.薬薬連携を強化した訪問調剤利用の拡充医療用、5.市内で統一した情報共有シートの開発を具体的解決策として見出した。
2019年度は神栖市より、「在宅医療・介護連携推進事業」を委託され、上記1、2、3をさらに推進することを目的に事業を展開した。
具体的には1.在宅医療に取り組む医療機関及び後方支援医療機関における連携強化を図る会議の開催、2.情報共有としてのICT活用の促進、3.多職種を対象とした在宅医療の勉強会の開催、4.地域住民を対象とした在宅医療の勉強会の開催(終活フェス、動員数300人規模)を行った。
神栖済生会病院における在宅医療の実績
週平均で5コマの訪問診療を行っており、2019年度は延べ人数330人、往診回数85回、自宅看取り数11人/年となっている。患者の疾患別では、末期がん患者、神経難病患者、慢性閉塞性肺疾患等の慢性疾患により通院困難な高齢者、小児難病患者等幅広く診療している。前述の『ICTを駆使した多職種連携の仕組み作り』の成果として、日々の看護や診療内容のリアルタイムでの情報共有が実現した。その結果、神栖済生会病院と済生会訪問看護ステーションかみすとの連携がさらに強化され、より質の高いケアにつながっている。なお本システム導入時には鹿嶋医師会にも協力を頂き徐々に神栖市内で利用する事業所が増えており、現在では神栖済生会病院以外でも様々な事業所が参加しており、多職種間のスムーズな連携につながっている。
2020年度に向けて
2020年度においては新たに常勤医師が増え、訪問診療を実施できる時間帯が増えるため、患者数も増加できる見込みである。他院からの紹介患者も年々増加傾向であり、当該地区の在宅医療のニーズが高いことが分かる。一方で、マンパワーの問題から受け入れ可能な人数の上限に近づいてきているため院内での診療体制や地域の診療所医師との連携体制を含め抜本的な見直しを行っていく方針である。
神栖市全体多職種連携のためのツールであるICTの普及が徐々に増加しており、市内で100人以上の多職種が情報共有のできる体制が整った。ICT利用に消極的な施設に対して懸念を払しょくできるように普及啓発活動を行い、利用者の増加を図りたい。また、Web会議システムを市内で導入し、簡便に多職種研修会を開催できるように準備を進めていく方針である。
総合診療科
筑波大学総合診療科は、2017年度より細井医師、高橋医師、海老原医師の3名の常勤医体制を継続しており、病棟・外来・救急・在宅診療業務を行っている。さらに、通院が困難な高齢者やがん患者の増加、在宅看取りなど、鹿行地区の在宅診療のニーズのさらなる高まりに対応すべく検討している。細井医師は、総合診療科長として業務全体のバランスを考え、病棟回診を導入するほか、地域の医療ニーズに応えるべく緩和ケア外来の導入、在宅医療の拡張等を行ってきた。以下に、2019年度の総合診療科の実績について述べる。
入院体制の強化
主には緊急入院の患者が対象であり、疾患も脳血管疾患系、心血管系、代謝・内分泌系、感染症等幅広く診療している。訪問診療患者の緊急入院やレスパイト入院にも対応している。また、後述する緩和ケア外来の導入により、他院からの緩和ケア依頼も増加傾向であり、末期がん患者の疼痛緩和目的、療養環境調整目的の入院も多い。病棟からの退院支援に当科の訪問診療を利用する例も増え、今後神栖済生会病院の地域包括ケアシステムの構築の一助となることができると考える。
外来(緩和ケア外来)
当該地区では緩和ケアを専門的に提供している外来が存在していなかった。在宅緩和ケアで培った知識を用いて、広く緩和ケアを必要としている患者・家族へ役立てる診療を行いたいと考え緩和ケア外来を開設した。現在では筑波大学附属病院、国立がんセンター病院など三次医療機関から紹介が増加傾向であり、外来にて疼痛コントロール、意思決定支援を行っている。また、病状悪化時においては当院での入院や在宅医療への移行を行っている。
在宅診療のさらなる強化
通院が困難な高齢者やがん患者の増加、在宅看取りなど、鹿行地区の在宅診療のニーズのさらなる高まりに対応すべく、筑波大学総合診療科から4名の常勤医に加え、同大学総合診療科から2名の非常勤医を派遣している。2009年度から済生会病院の診療支援を行ってきた阪本医師が火曜・水曜に、そして2019年度から春田医師(准教授)が水曜に診療を開始し、在宅診療のさらなる強化を行った。いずれもプライマリ・ケア連合学会専門医・指導医であり、春田医師はがんプロフェッショナル緩和ケアコースを修了し、在宅における緩和医療についても精通している。
救急体制の強化
2013年度以降に生じた鹿島労災病院を中心とした近隣病院の常勤医師の大幅減少。そして、鹿島労災病院の廃院(2018年度末)、さらには土浦協同病院なめかた地域医療センターの診療体制の大幅な縮小(病床数を199床から49床に縮小、診療時間外の救急患者受け入れの休止)と、鹿行地区の医療状況は深刻化の一途をたどっている。しかし、2011年度より筑波大学総合診療科の常勤医が、通院・入院患者を受け入れ、さらに救急患者を積極的に多く受け入れてきた。今年度も引き続き、日中も救急隊からの収容要請に対応している。当院にて対応できる範囲の2次医療で完結できる患者を主に対応しており、緊急入院にも対応している。さらに総合診療科では、当院に常勤専門医のいない呼吸器系疾患、代謝系疾患、あるいは合併症を多く併発している高齢者の複雑事例等に対しても、総合診療科が担当し、入院を受け持っている。
2020年度にむけて
神栖済生会病院における在宅医療は周辺の病院、施設を始め、ケアマネジャーや訪問看護師を中心とした多職種の認知度が高くなっている。そのため、多くの患者が希望通りの在宅療養を開始ないし継続できている例が増加している。2020年度からは、総合診療科の後期研修医の研修受け入れがスタートし、計4人の診療体制となる。上記に述べたように外来~病棟、そして在宅医療まで幅広い研修が詰める教育機関としての役割を果たしながら、神栖市の地域医療の充実に貢献していきたい。
地域医療教育
総合診療科の特徴は,糖尿病や高血圧などの生活習慣病、そしてうつ病,認知症など日常診療でよく見られ、かつプライマリ・ケアの観点からも重要な疾患をはじめ、救急患者や在宅診療など、各専門領域の垣根を越えた診療について、専門医資格を有する医師により質の高い診療が行われていることである。さらに,各臓器を超えた総合的な診療が行える医療機関が近隣にないことから,近隣医療機関からの紹介や評判で受診を希望する方も多く、院内外の専門医と協同し、鹿行地区の医療を支えている。
本学の指導教員が、このように地域医療の最前線で自らも実践しながら、現場で医学生に直接指導を行っている。これにより、従来の大学内だけの教育では触れる機会のなかった地域医療の教育の場を提供できている。これは、医学生が将来の医師像を考えるきっかけを作り、貴重かつ必要不可欠な機会となっている。
筑波大学医学類5-6年の臨床実習
筑波大学の教育カリキュラムについて
医学類は、1977年の開学当初より「筑波方式」と呼ばれる1年次から基礎と臨床を統合した統合カリキュラムを実施してきた。4年次には8,9月のCBT(Computer-BasedTesting:知識を問う試験)とOSCE(ObjectiveStructuredClinicalExamination:態度・手技を問う試験)を合格することでStudentdoctorの称号が与えられ、臨床実習が可能となる。臨床実習は4年次10月~6年次6月に実施され、合計78週ある。神栖における医学類の筑波大学の臨床実習は、この5年次10月以降の後半の時期に位置づけられた総合診療科と医療概論Ⅴが統合した4週間の必修の総合診療/地域医療実習の一部として位置づけられる。医学生は、4週間の実習の初日に総合診療や地域医療における患者・地域を捉える視点を学び、その後1週間ごとに大学の総合診療科をはじめ、様々な地域における医療の在り方を臨床実習として経験する。最終日には、様々な地域で学んだ内容を医学生通しで共有し、学びを深める。神栖の地域医療実習は4週間のうち1週間、医学生3-4人を一単位として、旅館に泊まり込み、地域診断をはじめ、在宅医療、多職種連携、地域住民の体験などの学びが獲得できるよう、神栖市の強みを発揮した臨床実習カリキュラムとなっている。
神栖における臨床実習の実績
実施期間:2019年10月1日〜2020年6月5日※
実習人数:計96名(うち1名は3週間コース、24名はオンライン)
※当初、2020年6月5日まで実施予定であった。しかし、SARS-CoV-2パンデミックにより4月以降、学群院外実習全てが中断、のちに全面中止となった。それに変わり全面オンライン実習へ切り替えられた。
・10月7-11日 4名 ・10月15-18日 4名 ・10月21,23,24日 4名
・10月29-11月1日 4名 ・11月5-8日 4名 ・11月11-15日 4名
・12月2-6日 4名 ・12月9-13日 4名 ・12月16-19日 4名
・12月2-19日1名(3週間コース)
・1月14-17日 4名 ・1月20-24日 4名 ・1月27-30日 4名
・2月10,12-14日 4名 ・2月17-21日 4名 ・2月25-27日 4名
・3月9-13日 4名 ・3月16-19日 4名 ・3月23-26日 3名
以降、院外実習は中断・中止。全面オンライン実習へ切り替えた。
・4月13-17日 4名 ・4月20-24日 4名 ・4月27,28,30日4名
・5月18-22日 4名 ・5月25-29日 4名 ・6月1-4日4名
実習スケジュール(一例)

市内巡回視診(地域診断の実習の一環として)
2015年度より、神栖市健康増進課職員の方々の多大な協力を得て開始された。実習初日に、神栖市全体を把握するため、健康増進課職員の方々からガイダンスを受け、神栖市の概要を聞きながら、神栖臨海工業地帯、港公園、ピーマン栽培ハウス、波崎海水浴場、波崎漁港、特産物特売所など、市民の日常生活に密着した場所をめぐり、この地域の特色や住民の生活環境を知る。この経験を通じて、健康の社会的決定要因の理解を深め、地域診断の視点を獲得することを目的としている。
健康教室・ヘルスプロモーション
神栖市健康増進課と協力して、神栖市の小・中学校を対象に喫煙予防教室、成人を対象に生活習慣病教室を開催している。2008年より神栖市の健康教室・ヘルスプロモーションに経年的に関わり、ヘルスプロモーションの第一人者でもある阪本医師により、実習初日、そして、前日の夕方や当日朝に監修・指導を受けた医学生が、指導医とともに健康教育を実践している。この経験を通じて、小中学生や市民へのヘルスリテラシー向上のための工夫について理解を深めることを目的としている。
地域診断
2013年度より、神栖地域を幅広い視点でとらえ、それがどのように医療の問題をかかわりあっているかを理解することを深めることを実習の目的とし、フィールドワークを行う地域診断実習を開始した。2018年度からは、初日のオリエンテーションで地域という広い視野で医療の問題を捉える視点や健康の社会的決定要因などを学んだあとに神栖の地域医療実習に参加するため、地域の街並みや地域住民の意識について深く考察できている学生が増えてきている。
診療所実習
2010年度より、実習に協力してくださっている、かしまなだ診療所、鹿嶋ハートクリニック、城之内医院、にへいなかよしクリニック等の診療所に医学生が訪問し、プライマリ・ケアの原則である包括性・近接性・協調性・継続性・責任性を学ぶことを実習の目的としている。各診療所の外来診療をはじめ、診療所のコンテキストに応じて、透析、緊急心臓カテーテル検査、漢方、訪問診療など幅広い内容を学び、院長先生をはじめ他の職種のスタッフと交流しながら、診療所が行う医療の意義について考察する機会となっている。なお、実習初期から長きにわたり、実習を受け入れてくださったこいえ産婦人科医院は同院の事情により2018年度で実習終了となった。医学生のご指導にご尽力くださった同院の院長、スタッフの皆様へ深く感謝申し上げます。
産業医実習
2013年度より日本製鉄(株)東日本製鉄所鹿島地区が、実習受け入れ機関としてご協力いただいている。産業医、産業保健師、産業看護師に帯同させてもらい、産業保健の現場経験を通じて、企業社員のヘルスプロモーションに関する理解を深めることを実習の目的としている。
住民体験・異業種帯同実習(健康の社会的決定要因の実習の一貫として)
2010年度より実施。地域で働いている非医療従事者の仕事を見学し、地域の問題を別の視点でとらえ考えることを通じて、患者や家族の生活背景の理解を深めることを実習の目的としている。実習の協力を得てきた大型青果店である“株式会社丸や”では、農家や商店などで一日仕事を手伝いながら、地元の人と交流し、その土地と人を知り、その地域の背景や健康ニーズの理解を深めていた。2018年度からは“神栖法律事務所”と“タキマテック株式会社”の協力も得て、他業種の視点から地域を捉えることで、異文化理解能力が高まることを期待している。
訪問看護実習
訪問看護師に同行し、訪問看護業務を見学し、在宅ケアにおける看護師の役割を理解し、必要な知識、技術、態度について学ぶことを実習の目的としている。
調剤薬局実習
2014年度より、神栖済生会病院の周囲に位置する3ヶ所の調剤薬局で様々な業務を体験し、地域における調剤薬局や薬剤師の役割、的確な処方箋の書き方、医薬連携の重要性などを学ぶことを実習の目的としている。
<2019年度の学生実習の一部>



鹿島臨海工業地域をバックに

ピーマン農家での体験やお話をお伺い


に並ぶ風車と夕焼けを背景に
<健康教育実習>
- 神栖地区は茨城県内でも喫煙率が高い地域ということで子供たちにとってもタバコが身近なものです。そういう地域だからこそ、大人の禁煙指導とともにこれから喫煙する人が増えないためにも子供たちへの禁煙指導も重要なものだと思いました。将来、自分も地域で働くことがあれば、ぜひこのような健康教育をして、地域の健康を考えられる医師になりたいなと思いました。
- 小学生たちは非常に熱心に話を聞いてくれました。ですが難しい内容を扱っているので、伝えたいことを伝えきれているのかはわからず、教育の難しさを体感しました。
- 神栖は労働者が多いため、若い世代が多いという印象を受けました。そのため、今後10年20年後に労働している方々が60代になる頃に様々な問題が発生してきて、医療の需要も増えていくと思います。将来、生活習慣病が今よりもさらに増えないようにしていくためにも、小さな子供たちへの健康教育が大事なのではないかと考えます。
- 神栖の工場労働者は働き始めた頃に先輩からたばこ休憩を教わり、そのまま漫然と喫煙を続け、その人たちが親となり、上司となり下に喫煙をつないでいく。この流れが一種の文化となって神栖に根付いているように思いました。食堂や旅館どこに行ってもたばこの匂いがし、この環境では多くの喫煙者たちは、禁煙のきっかけに出会うことがないのかもしれない、とも感じました。そのため禁煙教育を小学生から進めていくということは、とても良いアプローチ方法だと思います。事後アンケートでも、「親に教えたい」「周りの大人に禁煙するように言ってみます」などの意見が多く、子どもから大人へ、禁煙の輪を広げていける可能性を感じました。
- 健康教育は小学校で行ったが、6年生の生徒たちの元気の良さからエネルギーをもらった。過密なスケジュールであったため学校の先生方などとお話する時間がなかったことは残念だったが、6年生たちに楽しんでもらいながら講義をすることができたと思う。神栖市の喫煙率の高さについて講義の中で触れたが、実際にその現状について旅館(ロビーでの喫煙、宿泊している方々のタバコ臭)や会社(職場の喫煙所の現状、社用車のタバコ臭)、乳幼児健診(母親の喫煙率の高さ)などで体感した。その体験を通じて神栖市の住民の方々の喫煙率を低くするためにはどうしたら良いのか、どうすれば住民の方々の健康状態を改善し健康寿命を延ばすことができるのか、真剣に班員と議論することができた。
乳児健診
- 乳幼児健診が印象に残った。乳幼児の健康はほとんどお母さんに委ねられており社会的決定要因があまりに大きいのだとわかった。お母さんの精神的ケアや生活状況の確認の重要性を実感した。
- 乳児検診で、子育てをするお母さん方がどのようなことを不安に思うのかなどを知って、乳児検診という場が医師や保健師がその不安を解消したり、医療へ繋げる役割をしていることを学んだ。
薬局
- 薬剤師の方が薬の味や後発品の薬物動態、値段などを考えながら調剤されているという話も伺うことができ、教科書では学べない現場の声を知ることもできました。
- 薬剤師と患者とのコミュニケーションによって診察室では話せないことを薬局で話してくれることもあるようで、それをフィードバックできるような体制を整えていることも知りました。チームで医療を行うにあたり、情報を共有する姿勢を忘れないようにしたいと思います。
- 薬局での実習では、処方箋に疑問点や不明点を感じた場合に医師に内容の確認を行う、疑義照会の制度があることを教えていただいた。疑義照会は毎日10件以上あるとのことで、医師になるうえで制度を知っておき、薬についても十分な知識が必要であること、また間違いがある分だけ、患者さんを待たせてしまうということは知っておかなければならないと感じた。
- 薬局では実際にシロップの計量をさせてもらったり、すぐ近くで薬剤師の仕事を見学させていただき、コメディカルの仕事ぶりや医師との連携について一部見ることができた。今後医師として働く際に、薬剤師が仕事をしやすいように処方箋や患者さんへの指導に気を付けていきたいと思った。
訪問リハ
- 訪問リハが印象に残った。病院で実施するイメージしかなかったので、訪問リハを見学することで、リハビリこそ在宅で過ごされている方に必要なのではないかと感じた。
- 介護予防教育に参加した際に、PTさんのお話が非常に面白く、理学療法的手法について興味を抱き、非常に印象に残った。PTさんと一緒に介護予防教室に参加したが、地域の高齢者の抱える健康問題や活動への参加障害となる神栖地域の要因が理解できた。
- 訪問リハの現場を覗くこともできた。訪問リハは、理学療法士さん2~3名とボランティアさん2~3名が地域の方10名弱ほどを相手に、地元の公民館を利用して行っていた。内容としては、認知症のスクリーニングを行う、体操を通じて体力の向上を図る、といったものであった。このように地域の高齢者の方々の認知機能や体力向上に努めることは非常に大切なことであると思われるが、問題点も多く見受けられた。一つは、公民館でまとめて行われるため、参加の前提として、家から出て歩いて来られる必要がある。寝たきりや引きこもってしまっている高齢者の方々を拾い上げることが出来ていない。二つ目は、参加する高齢者同士でやはり体力の差が大きく、体操にしてもどこに中央値を置くかが難しいことである。同じメニューでやっていると、全然出来ない方には劣等感やプレッシャーを与えてしまい、それが訪問リハのドロップアウトへとつながっていく。三つ目は、地域のボランティアの高齢化が進んでいるということだ。今回担当だったボランティアさんは少し前に認知症のスクリーニングに引っかかってしまったという話を伺って、現代社会において医療を支える若者が少なくなっている事実を身近に感じることが出来た。きっと若者は仕事が忙しく、地域の人を支えるボランティアなどをしている暇はないのだろう。今の若い世代の仕事に対する余裕が少しでも増えていけば、地域の医療を支えるサポートもより良い方向に変革していけるのかもしれない。
訪問看護
- 訪問看護師が細やかな気配りや工夫をされておられたのが印象的であった。患者さんだけでなくて介護をしている家族の方がこれまでどんな経緯で今は介護をしていて、どんな事に困っていて、どんな気持ちで(本人が実際話してくれること以上に推し量っていた)、またその家族の介護をサポートする最善の方法を工夫して接していた。
- 在宅診療カンファレンスでは、様々な医療、社会的な問題を持った患者さんに対してのサポート方法を多くの医療職が時間をかけて話し合っていることがしれた。議論の中で、患者さんだけでなく、患者家族の健康状態についても情報を共有している場面が多く、訪問診療、訪問看護での特徴の1つだと感じた。また情報共有のために医療用の安全性の高いSNSアプリを使用していたことは驚きだった。
訪問診療
- 訪問診療に同行させていただいたことで、今まで自分が見ていた患者さんは病院の中での限定された姿であり、病院を退院して終わりではなく自宅での日常生活が続いていくという当然のことを実感することができた。どのような家に住んでいるかは見てみなければ想像しきれないことも多く、訪問することの大切さを感じた。
MSW
- 授業のスライド上でしか学んだことが無かったMSWを実際に経験できた。患者さんが加入する保険、退院に必要な相談や手続きをする業務内容に加え、入院前の紹介状の管理、家族や経済面で抱える不安や虐待の相談も行えると知った。MSWに付いて病室に行きある患者さんの金銭面の相談に乗った際には、医療関連の保険・法律のみならず固定資産や相続についても十分に知識が必要だとわかり、MSWの活動の幅がとても広いと思った。また、済生会では無料定額診療と「なでしこプラン(生活困窮者支援事業)」を独自に行っており、実現は難しいのだろうがこういった制度が普及していないことに驚いた。
- 患者さんがMSWさんと関わるまでの経緯について、第一ステップは医師や看護師から始まることが多いことを知り、今後医師として働く際に、患者さんの生活背景(家族や友人など人間関係、金銭面、病気や治療への気持ち)をしっかりと見た上で、必要であればMSWにしっかりと[つなげる]ことの重要性を痛感しました。他職種への知識を深めるとともに、それらのサービスへの架け橋となる自覚を持たなければならないと感じました。
- 地域医療連携室での実習では、MSWの業務として、実習以前は退院前の施設との調整という業務しか知らなかったが、それだけでなく、様々な問題を抱えた患者さんの相談窓口としての役割を持っていることを知れた。患者さんやその家族に合わせた医療福祉サービスの情報提供など、患者の生活に近いところに関わる職種の一つだと感じた。
- MSWは神栖済生会病院に属してはいますが、当該院の患者さんだけでなく当該院をかかりつけとしていない方々に対しても相談にのることを知り驚きました。また、その多様な相談内容に対し取り組む必要があることを知り、医師や看護師とはまた違った社会問題に対応する力が必要とされることを学びました。時には、患者ご家族との窓口になり、そこに潜在する問題の矢面に立たされることの大変さの片鱗も見学させて頂きました。
<地域診断実習の感想の一部 >
- 神栖市は心筋梗塞や脳梗塞の発生頻度が多いが、地域住民にとってはそれが普通であるため、意識は低いように感じた。こういった地域には、患者個人への医療と同時に、地域全体の意識改革をする必要があると強く感じた。
- 防災アリーナは神栖地域の人々の健康増進に役立っています。私たちは二回、実際ジムに行き汗を流しました。夕方から夜にかけて伺ったのですが、その時間帯は仕事終わりの人たちで混み合っており、年齢層も様々でした。プールも併設されているため、比較的高齢の方でも運動しやすい環境だと思います。適度な運動は、きっかけがないとなかなか始めにくいとは思いますが、防災アリーナは多くの人々の運動のきっかけになっているのではないでしょうか。しかし、高齢の方も是非利用してほしい施設である一方、神栖地域は車社会であり,運転ができない高齢者の方々にとってはアクセスしにくいという課題も有していることに気づきました。
- 若者が多いという点が神栖の一番の特徴であり強みであると感じました、少子化のこのご時世ですが、新しい中学校ができるとのお話をお伺いいたしました。市に若者が多いということは市の未来の成長にもつながりとても喜ばしいことです。そのためにも福祉を充実させて子供たちの健康を守りながら市全体として健康な若者の多い街になったらと思いました。
- 神栖市に宿泊する中で、神栖市で暮らすとどのような感じかを身をもって感じることができた。車がないと生活するのに不便なところはあるが、店は一通り揃っており、市の財政が潤っている様子もあった。仕事のチャンスも豊富そうで、経済的に暮らしやすそうだと感じた。
- 地元の方が誇れるような神栖の良いところをアピールすると、神栖市自体が盛り上がって、医療過疎などの問題も多少緩和されるのではないかと感じた。なぜなら、診療所実習に行く際に乗ったタクシーの運転手さんに、神栖でおすすめの飲食店や観光スポットを聞いた所、「神栖はなんもないからね~」といい情報を教えてもらうことができなかったからだ。特産品や名所があるにも関わらず、地元の方からしたら、誇れるものがあまりないと感じているようだった。
- 地域実習ということで、地域の問題ばかり探すような実習をしてしまいがちだったが、街並みもきれいで住みやすい町ではないかと思う面もあった。
- がん検診無料化や児童扶養手当などが充実しており、皆さん神栖での生活に満足していて、外に出たいという人や現状を嘆くような人はいなかったのが意外であった。
- 6歳から隣町の鹿嶋市で暮らしていたが、「あまり鹿行地域について知らなかった」ということを認識した。今回は一歩引いた立場で地域を「客観視」することができました。


<産業保健実習の感想>
- 製鉄所での世界は自分の想像を容易に超える圧倒的な世界観で、その世界に深く感動し、このような世界で働く方々の背景を知る大きな契機となったと同時に、医師として患者さんと向き合っていく上でその方の背景を知ることの重要性を学びました。
- 非常に暑い部署を実体験したうえで、疾病予防のために産業医と産業保健師が職場環境の管理を行っている実際を知ることができたのがよかった。
- 学ぶ機会が少ない産業保健について、しかも、成書だけでは分からない魅力を現場の経験を通して体感できた。先生方のお話を聞いて鮮明に想像することが出来ました。
- 製鉄作業の様子を見て神栖を支える一事業のダイナミックさと技術力の高さを肌で感じることが出来た貴重な機会でした。
- 産業医のイメージが変わった。今までは検診が仕事内容の中心だと思っていたが、実際は評価内容から職場の在り方を計画するなど、工夫しがいのある仕事だった。
- 産業医の先生が、会社に働きかけて、社員の安全を守るため、健康を増進するためのシステムを作ったり、変えたりしているということが分かって、会社の保健室的な産業医のイメージが大きく変わった。
- 先生の楽しそうな様子が印象的だった。
- 産業医総論のレクチャーでは、会社の中での産業医の立ち位置やシステムを作ることによる影響力を知り、やりがいのある仕事だと思った。
- 産業医のメンタルケア以外の介入を知ることができ、予防医療的な思考が今後役に立つと思った。
- 共同研究に興味がわいた。
- 産業医というキャリアに興味がわいた。将来の選択肢が増えた。
- 若年者から退職近くの人までほぼ全員が喫煙しており、上司の命令などで自発的に禁煙外来を受診したわけではない人の禁煙達成は難しい、ことを実感した。
<診療所実習 協力機関(50音順)>

左右に向山 由美先生、向山 和彦先生

の心臓カテーテル室

城之内 宏至先生

二瓶 実先生
<診療所実習の感想>
- かしまなだ診療所では、地域の人を0歳から100歳まで診るためにはさまざまな領域の知識がいるのだと実感しました。診療所には、医学の本がたくさんあり先生方は医師となっても日々勉強されているのだと思い、学生である自分はもっと勉学に励まなくてはと身が引き締まりました。外来診療だけでなく上部消化管内視鏡や小手術をてきぱきとこなしている先生の姿は格好良く憧れました。
- 城之内医院では、地域を支える医療を見ることができました。受診する患者さんたちはとても城之内先生を信頼しているなと感じました。神栖に何もないころから診療所を続けているということももちろんですが、先生もとても親身になって話を聞いていて、このようにして信頼関係を築いていくのだなと思いました。また、警察車両で運ばれてきた遺体の検死も見学させていただきました。1ヶ月以上放置された、一人暮らしの高齢の方でした。見た目も衝撃的でしたが、この検死を年に100件ほど見るということにも驚きました。大学病院では見ることのできない地域の健康を守る診療所の役割について学ぶことができました。
- にへいなかよしクリニックで、患者さんにどのようなニーズがあって、それに応えるために医療人としてどのような心構えが必要かについてもお話を伺い、考えさせられた。
- 鹿嶋ハートクリニックでは、地域のクリニックの働きぶりという点でも大変勉強になった。生活習慣がどれだけ健康に悪いのかを改めて実感した。
- 高血圧の診察で、降圧薬を処方はしていたが、食事などはそこまで気にしなくていい、と言われていて、医師は治療のために指導するけれど、患者さんにとっては美味しいご飯やお酒を楽しむことのほうが大事な場合がある、という話がとても印象的であった。患者さんがどう生きていくのか、ということを尊重することも大切だと感じた。
- かしまなだ診療所では、先生は幅広く患者さんを診ており、病院と違う役割をクリニックは果たさなければいけないということを教わりました。患者さんが困ったら訪れることができる場が提供されており、その存続には患者さんのこと、その背景のことをよく観察することが必要だと教わりました。
- 鹿嶋ハートクリニックの院長先生は、クリニックを開設され、外来で冠動脈CTを含めた検査やカテーテル治療、静脈瘤の手術やペースメーカーなどの植え込みなどの手術もされておられた。さらに手術後のリハビリや往診なども行っておられ、個人クリニックで地域の医療体制を変えるほどの改革を行っておられることに感動した。
- にへいなかよしクリニックの実習では、医療が成り立つためには、診療所と大病院の両方がそろわないと十分な医療は提供できないのだと知った。
- 医療過疎地域での地域医療の在り方、開業医の在り方について、その姿で教えてくださった。私のこれまでの人生の中で一番印象に残った。
- 神栖市の喫煙率や塩分摂取量が非常に高く、三大疾病の発症率も高いことを聞き、一人一人に薬物治療を行うことも大切だが、いかに住民全体の健康意識を挙げ、地域で生活習慣の改善を図っていくことがカギだと思った。
- 城之内先生が患者さんのためを思って時には厳しい生活指導をされていたのが印象的だった。多くの医師は患者さんに嫌われたくないし、診察に十分な時間をとることもできないため、必要な生活指導ができていないように思う。いくら高血圧や糖尿病に効果のある薬を投与していたとしても、その上流、つまり食生活などの生活習慣が改善されなければ患者さんの健康状態は良くならない。患者さんとの信頼関係がある上での指導ではあるが、時には厳しい言葉も恐れず、しっかりと時間をかけて患者さんに向き合っていた姿に感銘を受けた。
- 地域に溶け込んだ医院だからこそ、家族と医師の信頼関係が成り立っており、生活習慣や精神状態を知っているからこそ、その人にあった治療や指導ができるのだと感じた。
- 住民のヘルスリテラシーを高めるような指導もされており、目の前の患者だけでなく、「地域を診る」を現実化している様子を見て将来役に立つと感じた。
<住民体験・他業種同行実習>




<住民体験・他業種同行実習の感想の一部(株式会社丸や)>
- 普段医療者と話すことが多い中で、完全に別の業種の方と話す良い機会となった。医療者以外の目線からの医療者のあるべき姿を学ぶことができた。医療者への不信感が生じないような対応の仕方を心がけようと思った。また、人生観についても大事にすべきことを教えられた。
- 社長さんが病院にかかった時に医者が目を見て話してくれたときは感動すると同時に安心した、ということを熱心にお話になっており、患者さんに寄り添う態度というのはやはりとても大事だと実感することができた。
- メロンの苗植えを体験させていただき、ハウス内の環境や作業姿勢など実際にやらないと分からないことを知ることができました。また社長さんからは、どのように人生を送ってきたか、どのような経験をしてどんなことを思ったか、どのような信条をもって生活されているか、どのような医療者になってほしいか、どのような人になって欲しいか、など深い話を伺うことができました。医療者として、人として忘れてはいけない部分に改めて気づくことができ、他にはない実習になりました。
- 私の周囲で全く無かったような出来事を社長は経験されており、「医学部に入る、医者になるってすごい事だけれども、土俵が違えば立場も変わる」という言葉は属性にとらわれない、すべての人に共通の考え方だと思った。また、社長の思い出話で印象的だったのは「触診の前に手をさすって温める医者、畑の安否を心配してくれる医者、画面ばかり見ないで椅子ごと体の向きを変えて話を聞いてくれる医者がいて感動した」という話だ。手を温めるのはOSCEで習い、患者さんとの体の向きはさらに低学年で教わる事だがいつの間にか忘れそうになっていて、何度も実施してしっかりと身につけておかなくてはいけないと気づかされた。
- 社長からはめったに伺うことのできない神栖市のdeepなお話や子育て上のポイントなど、人生経験豊富な社長ならではのお話を伺うことができ、大変勉強になりました。たくさんのお土産ありがとうございました。
- 社長の様々なリスクとの向き合い方や挑戦する姿勢、自己分析などを踏まえて、自分の頭で考えて実践し、結果を残している姿に本当にすごいと感じた。また、それを上回る社長の人間性に本当に尊敬の念を抱きました。
- 「自分は今までやってきた事業ではトップの存在だったけれど、別の世界では実績もないし、下の存在であると気づいた」という言葉が、トップである社長から聞けたのはすごいし、自分が将来医師になった際に絶対に心にとどめておきたいと思いました。
- 地域医療を支えているのは、医師や保健師だけではなく、地域の名士を含めた人々であることを感じた。
<住民体験・他業種同行実習の感想の一部(タキマテック)>
- 事業の説明と市内の案内をしていただいた。地域に密着した事業だけでなく、再生可能エネルギーを利用して防災に役立てたり、発展途上国で安定した電力供給を行う事業を展開したりしていることが分かった。地域全体の利益になるような持続可能なエネルギー供給システムを考えるところから、神栖市を拠点に世界に新しいエネルギーの在り方を発信するところまで、幅広く将来を見据えた事業展開をされていることが分かった。そして、そのような会社が神栖市にあるということは、市がこれから先も長く発展していくことに大きく関わるだろうと感じた。
- SDGsのお話は初めて聞くものでしたが、世界では当たり前のように使われている考え方であり、これから社会人になる私たちに取って必ず考えなければいけないことであると感じました。海のほうを見れば煙を上げる工場があり、その奥には風力発電の風車が立ち並び、街中には太陽光発電の施設が至る所にある神栖市で、SDGsのお話を聞けたことは強く印象に残りました。
- 職業体験をしながら、地元の方の生の話を聞くことができた。
<住民体験・他業種同行実習の感想の一部(神栖法律事務所)>
- 弁護士として見られるポイントが相談者の生活のあらゆる面に及んでおり、それらを聞き出す技を間近で見ることができ、情報の集め方について私の今後の医師人生への糧となりました。
- 安重先生のご指導のもと、市役所での相談会に同行させて頂きました。相談内容をお聞きする際のアプローチが、まずオープンクエスチョンから始められ、重要なポイントをクローズクエスチョンで聞く・傾聴することなど、医療面接と共通する点が多かったことが印象的でした。
- 神栖市役所で開催された法律相談を見学させていただき、病院に来る方とはまた違った悩みを抱えている方々と接しました。こういった悩みも含めて全人的に見るということなのではないかと思いました。また、そういった悩みを聞く際に弁護士という職業においても傾聴と共感の姿勢は重要だということに気がつきました。それを見て誠実な姿勢で聞くことで相手との信頼関係を築くことができるのは他業種でも同じことなのだと気づきました。
- 安重先生は神栖の企業だけでなく、小中学校にも関わっておられ、一介の医師よりも、はるかに地域に貢献されておられると感じた。
<調剤薬局実習協力機関(50音順)>
○アイン薬局神栖店
○田辺薬局神栖中央店
○中央薬局知手店


<調剤薬局実習の感想の一部>
- 医師の異動による薬が変化することなどの問題を知ることができ、将来自分が薬を処方する際の意識が変わると感じた。
- 一包化した薬を教える手伝いや、薬の味見、軟膏の調剤など様々な体験をさせて
- 薬の味を知ることで、特に子供に薬を処方する際の説明に活用できると思えた。
- 病院医師とのやり取りがFAXであったことも印象的だった。
- 処方の確認に時間がかかっており、チーム医療の妨げになるとも思えた。
- 普段知ることのできない薬局の現場を見ることができてよかった。
- 小児でどうしたらきちんと薬を飲んでもらえるかを考える良い機会になった。
- 正しい薬の飲み方(処方通りにかかさずに飲む、最後まで飲み切るなど)を知らない人が多かった。
- 医師だけでなく、薬剤師も足りていないことを知った。


(中央)
<滞在実習について>
- 宿泊して地域の住人として過ごすことで、より深く地域の人と関わることができた。夜も防災アリナのジムに行く―など、神栖にどっぷりと浸かることができた地域の特色が少しですが分かったような気がします。病院で実習しているだけでは見えてこないことなので非常に良い経験となりました。
- 宿では地域外の人の宿泊が多かったが、銭湯に行く機会があり、地元の人たちと交流する機会が得られた。
- のぐち旅館のご飯がとても美味しく、女将さんが大変親しみやすい方で、5日間親切にしてくださったのがありがたかったです。女将さんはいつも私たちや他のお客さんたちを笑わせてくださったのですが、その理由について「笑いは潤滑油だから。笑っていれば仲良くなれて、注意とかもしやすいから、ね」とおっしゃっていました。笑いで心を開き明るく接することで、多少言いにくいことを言ったり聞き入れてもらえたりする関係を築くというのはコミュニケーションにおいて非常に重要な方法だと思いました。5日間女将さんにお世話になる中で、他人と良好な関係を築くためのポイントのようなものを学ぶことができたように思います。
- のぐち旅館では女将さんに大変よくしていただき、ありがとうございました。女将さんの明るいキャラクターで実習の疲れも忘れられましたし、美味しいご飯や綺麗なお部屋のお陰でゆっくりと休息をとることができました。また、
- その地域の特徴を知るよい機会だと感じた。どんな方が宿泊するのか。どんな食事がされているのか。どんな商業施設があるのか。運動しやすい環境なのか。などその地域性を深く知るきっかけとなり、よかった。
- 茨城県で生まれ育ってきましたが、神栖には数回しか来たことがありませんでした。神栖市に1週間住まわせていただき、愛着がわいた気がしています。神栖の医療過疎は非常に深刻で、一刻も早い改善が必要であるという危機感を覚えました。これからまた大学に戻り、茨城の医療について学習を深める所存です。将来何らかの形で恩返しができればと考えております。
- 医療に限らず、人生や仕事など、多くのことについて考えさせられ、視野が広がった実習であった。
- どこよりも充実した実習をすることができた。
- 茨城県が医師不足であり、医療過疎の地域がたくさんあるということは知っていたが、つくばに住んでいると周りに大学病院も含めた大きな病院がいくつもあり、実際には茨城県の医師不足問題を実感したことはなかった。しかし、今回の神栖市の5日間地域に泊まり込んで実習することで、住民がどのような医療問題に直面しているか、ということを深く考えさせられた。
- これから医師になって多くの人と接する機会があるので、患者さんサイドの住民の方とお話ができ、中にはその人の人生観や価値観に驚かされることもあったが、心から尊敬できる人に会ったのは貴重な経験だった。
- 神栖での実習は医療現場だけでなく、その背景に迫ることができたのは、神栖市の職員さん、旅館の女将さん、先生たちや多くの人たちのおかげだと感じた。医師に対して求められることは、治療のみならず、治療を提供する環境やスタッフの態度や人間性からにじみ出るものにあるというということが最も大きな気づきでした。
- 多くの方がこの実習に関わってくださり、実習を支える側の方々への感謝の気持ちが、今までの実習よりも自然と湧き上がってきました。このような実習や研修の場でも、普段はあまり意識しないけれど、実はそれが誰かの努力や気遣いが合ってこそ成り立つということもあるのだろう、ということに気づきました。そういう方たちへの努力に気づき、自然にお礼を言えるような医師になりたいと思います。
- 神栖の良さとこれからの課題を身をもって体験できたので、茨城県民として地域に貢献できるような医師になりたいと思います。
- 宿泊することで他の人たちとの交流があって,深く神栖市を知ることができた。宿泊先で様々な人と交流できるのはとてもいいと思う。その土地の人と関わり,文化的・社会的背景を知り,考え方を知り,地域の特徴や住民の考え方を知ることが医療を提供する上で重要だと知った。
<学生から神栖市への提言の一部>
<交通について>
- 市内循環無料バスを作る
- 高齢者に向けて、神栖市内Uberの創設
- 自転車専用レーンを整備し、レンタルサイクルなど充実させたりすることで、自転車の利用率を高くする。ただ「トラックが多くて、自転車で外出したいけど怖くてできません」という住民の言葉が課題であることに気づかせてくれた。
- マラソンコースを作り、街灯や歩道を整備し、住民の運動を促進する
- 雇用力の高い企業が集まる工業地帯を通しつつ、銚子と鹿島を結ぶ鉄道の整備(既存の貨物路線である鹿島臨港線を活用)
<商業施設について>
- 個人経営の娯楽施設では車社会の神栖市では「歩いていてふらっと立ち寄る」といった可能性が低いため、はやりにくいと考えられる。そのため、市町村がお金を出して、大型のショッピングモールなどを建設することによって若者の定着なども狙えるのではないか。また、ラウンドワンなどの施設を作ることによって、家族でも遊びに行ける、体を動かすことによって健康増進にもつながる、ほかの地域からラウンドワンに来るお客さんによって経済も潤うなどの効果も狙えるのではないかと考えられる。
- 大型商業施設を誘致し、地域をさらに活性化する→医師も集まるのではないか?
- 隣の銚子にある海鮮市場のようなものを現代風のデザインで観光者向けにつくればいいのではないか。銚子のものは少し古いので優位性があるのでは。
- ランドマークとなるバルターミナル等の建設
<観光アピール・まちおこしについて>
- 風力発電と海岸という景観は武器になるのでは。海岸周辺にきれいなカフェ併設の施設などあったら地元の方や観光客も来るのではないか。さらにそこでお土産や名産品などが集まっていて購入できると良い。
- 風力発電機をデコレーションし、新たな観光資源として活用する
- 工場夜景観光のPR
<食や運動に関して>
- 車社会、喫煙者が多い、救急機関が足りない、高校や大学がないため、住み続けるのが難しいなどの問題点も挙がった。このような問題がある中で私が提案したいことは、自転車の利用率を増やすことである。つくば市同様、道路が広く区画がシンプルであり坂が少ないため、自転車専用道路を整備すれば、安全に走行することが可能と思われる。またバスや鉄道と異なり採算を求めずに済むため、財政負担になりにくい。加えて若い労働者が多いため、自転車利用が進めば通勤渋滞の緩和につながる。さらに楽しみの一つとしてサイクリングが定着すれば、運動の習慣化や禁煙にも繋がるかもしれない(喫煙しながら自転車はこげない)。自転車社会を実現するには時間がかかるかもしれないが、解決の一案となったら嬉しい。
- 神栖市においては企業が多くそこで働く人口が多い以上、そういった方々の健康管理を企業に丸投げせず、市として対策を講じる必要があると感じました。例えば短期的に滞在する人も利用しやすい公共の運動施設をつくるとか、お泊りになる民宿に栄養の指導を行ったりなども有効な手段ではないかと考えました。
- 夜は街灯が少なく、車での移動にならざるを得ない部分があり、地元住民の運動不足につながる可能性があると感じた。
- 外食に行った時にも摂取カロリーや塩分を気にして食事を選べるように、食事内容を記載できる手帳を配布して、定期的にチェックできるようにする。
- 市での食事センターなどを設立し、独居高齢者や母子家庭などへ食事宅配サービスを行う
- ピーマン農家が退職後の人々や主婦をピーマンボランティアとして募集して、農作業を手伝ってもらいその代わりに売れない規格外ピーマンを持って帰ってもらう。
- ピーマンを健康に活かせないかと思い調べてみました。パプリカに多く含まれるキサントフィルだがピーマンにも含まれる。このキサントフィルカプセルを飲む群と飲まない群で比較した際、12週間後の内臓脂肪領域(abdominalvisceralfatarea(VFA))、BMIが飲んだ群で有意に減少した。と記載してあった。
- EffectofOralPaprikaXanthophyllIntakeonAbdominalFatinHealthyOverweightHumans:ARandomized,Double-blind,Placebo-controlledStudy.(JOleoSci.2018Sep1;67(9):1149-1162)
<人びとの健康や医療について>
- 神栖という町は気候的にも、経済的にもとても住みやすい街で、若い世代も多く勢いのある町だと感じました。それにも関わらず、医療機関や教育機関がないという少し特殊な状況で、一口に医療過疎といってもいろんな状況があるということを学びました。偉そうな指摘になり恐縮ですが、現状だと自分が将来神栖で働きたいかと言われると少し難しいかなと思ってしまいます。医療者の教育体制がより整備され、医師としてのスキルアップが見込めるような環境が整うなどすれば、住みやすさという利点が最大限に活きてむしろ働きたいと思える町になるのではないかと思います。地元の方との話からは、温かな人柄や地元への愛が伝わってきますし、仕事で別の地域からやって来た人たちとの融和もできている素敵な町だと思います。
- 1年や2年単位で交代で医師不足地域に従事するということであれば、給料やワークライフバランスの強みを活かして医師を誘致できるのではないだろうか。
- 禁煙に成功した人に禁煙成功カードのようなものを発行し、お店などで割引があるような制度にする
- 産業医と地域の診療所とのつながりを強化することで、必要に応じて禁煙外来やアルコール依存症治療の紹介を行えるようにする。大きな企業の産業医においては、禁煙指導外来やメンタルヘルス対策をはじめとした健康教育ができるようにする。
- 電子カルテシステムを医療圏内で共通化することで、患者さんの情報共有がスムーズになる
- 医学生の神栖枠を作る。地域枠の義務年限の中に神栖勤務1年間を設ける。神栖での研修の給料を上げる。
- 医師だけでなく、看護師やセラピストの給料を上げて、働き続けてもらうような環境を作る
- 工場・企業の食堂メニューで減塩を徹底する。
- 臨床研究のモデル地区(久山町研究のような)となる。
- 神栖済生会病院で専門性の高い医療に特化するために、プライマリ・ケアの診療所を増やすとよいと思う
茨城県 医学部進学希望者のための
高校生・中学生医学セミナー






大澤亮 2019年9月18日 県立日立第一高等学校
高屋敷明由美 2019年10月19日 江戸川学園取手高等学校
高橋聡子 2019年11月30日 県立水戸第一高等学校
橋本恵太郎 2020年1月25日 茨城中学校
久野遥加 2020年2月6日 水戸葵陵高等学校
ヘルスプロモーション(健康教育・講演)
小・中学校対象

住民対象


多職種教育 神栖市・全国の医療職や医療系学生対象








- 全体講演介護と医療で作り出す理想のケアとは?、若手医師のための家庭医療学冬季セミナー、2020年2月
- 互いの価値観を知るために、笠間地域ケア会議、2020年1月
- 多職種連携ワークショップ₋普段の連携を言葉にしてみる-、北茨城、2020年12月
- 「どのように人類学の知見を医学教育に活用するのか?」:医学教育と文化人類学の新しい協働の形:現場への貢献可能性を探る、関西大学、2019年11月
- 地域包括ケアで求められる多職種連携コンピテンシー令和元年度多職種連携研修会、茅野、2019年11月
- 多職種連携コンピテンシーの内容と開発の経緯・使い方などについて、茨城県立医療大学平成31年度プロジェクト研究「IPW(Inter-professionalwork)に向けたIPE(Interprofessionaleducation)プログラムの再構築」、茨城県立医療大学、2019年10月
- 連携の成功と失敗を比較、笠間地域ケア会議、2019年10月
- 多職種カンファレンスを評価するー複雑性を捉える―、第17回日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナー、大阪、2019年9月
- 多職種と市民の連携をどのように推進すべきか~多職種連携のコンピテンシーの活用~(ワークショップ)、NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク第25回全国の集い、東京、2019年9月
- チーム医療で求められる多職種連携コンピテンシー、西南医療センター、2019年9月
- 多職種連携教育,日本医療福祉生活協同組合連合会家庭医療学開発センター第7期診療所看護指導者研修、東京、2019年9月
- 地域包括ケアで求められる多職種連携コンピテンシー、手稲家庭医療クリニック、2019年8月
- 医師とともに考える医学生向け人類学教育ワークショップ─医師養成のフィールドに文化人類学の種を蒔く、東京医科大学、2019年7月
- 医師の取説、笠間地域ケア会議、2019年7月
- 多職種連携(IPW)と卒前多職種連携教育(IPE)とをつなげる―地域コミュニティの文脈から考える、第72回医学教育セミナーとワークショップ、岐阜大学、2019年5月
- Workshop,“Whatrolesdoprimarycarephysiciansplayincommunity-basedrehabilitation?”,WONCAAsiaPacificconference,May2019
- 医師のイメージと期待役割の共有、笠間地域ケア会議、2019年4月
論文・著作等
原著
- HarutaJ,GotoR、OzoneS,Factorsforself-assessmentscoreofinterprofessionalteamcollaborationincommunityhospitalsinJapan,BMJFamilyMedicineandCommunityHealthJournal.2019;7:e000202.doi:10.1136/fmch-2019-000202
- HarutaJ,YamamotoY,Realistapproachtoevaluatinganinterprofessionaleducationprogramformedicalstudentsinclinicalpracticeatacommunityhospital,MedicalTeacher,2019,9:1-10.doi:10.1080/0142159X.2019.1665633
- HarutaJ,OishiA,DenN,Howandwhatdolaypeoplelearnaboutend-of-lifecareusingnarrative?Acasestudyineducationalresearch,TheAsiaPacificScholarmedicalandhealthcareprofessionseducation.TAPS2020,5(1),16-24DOI:https://doi.org/10.29060/TAPS.2020-5-1/OA2126
- HarutaJ,YamamotoY,GotoR,MaenoT,2019,’ValidityEvidenceforInterprofessionalPerformanceScaleinConference(IPSC)inJapan’,MedEdPublish,8,[1],54,https://doi.org/10.15694/mep.2019.000054.1
- MaenoT,HarutaJ,TakayashikiA,YoshimotoH,GotoR,MaenoT,InterprofessionaleducationinmedicalschoolsinJapan.PLoSONE14-1,2019:e0210912.https://doi.org/10.1371/journal.pone.0210912
- JunHamano,JunjiHaruta,NaotoIshimaru,TakahiroOtsuka,NaokoDen,KeiichiroSakato,TakumaKimura,RyoYamamoto,Acomprehensiveviewtoreflectiononthepalliativecareapproachforfamilymedicineresidents:AmodifiedDelphimethod,CogentMedicine,6(1),December,2019.DOI:10.1080/2331205X.2019.1704137.
- HamadaS,HarutaJ,MaenoTakami,MaenoTetsuhiro,SuzukiH,TakayashikiA,InadaH,NaitoT,TomitaM,KanoN,BabaT,Effectivenessofaninterprofessionaleducationprogramusingteam-basedlearningformedicalstudents:Randomizedcontroltrial,JournalofGeneralandFamilyMedicine.2019,3;21(1):2-9.doi:10.1002/jgf2.284.
- Yamamoto,Y.,Haruta,J.Translationandcross-culturaladaptationoftheJapaneseversionoftheAssessmentofInterprofessionalTeamCollaborationScale-II(J-AITCSII),MedEdPublish,8,[3],46.https://doi.org/10.15694/mep.2019.000195.1
- OzoneS,GotoR,HarutaJ,Legitimateperipheralparticipationinaresearcheducationprogramforprimarycareresidents:acasestudyofeducationalresearch,MedEdPublish/8(2),2019-5
- Hamada,S,Haruta,J,Hamano,J,Maeno,T,Maeno,T.AssociatedfactorsfordiscussingadvancedirectiveswithfamilyphysiciansbynoncanceroutpatientsinJapan.JournalofGeneralandFamilyMedicine.2019;00:1–11.https://doi.org/10.1002/jgf2.238
- HosoiT,OzoneS,HamanoJ.Survivaltimeaftermarkedreductioninoralintakeinterminallyillnoncancerpatients;Aretrospectivestudy.JournalofGeneralandFamilyMedicine.21(2)p.9-14.
- HosoiT,IshiiK,TozakaK,etal.FamilialMediterraneanFeverisimportantinthedifferentialdiagnosisofrecurrentasepticmeningitisinJapan.InternalMedicine.59(1)p.125,2020
- 春田淳志、小曽根早知子、後藤亮平、リアリストアプローチ:科学的方法論に基づいた複雑な介入や教育プログラムの評価、日本プライマリ・ケア連合学会誌,42(3),167-173,2019
- 阪本直人,釋文雄,堤円香,春田淳志,後藤亮平,前野哲博:かぜに対する認識と受診信念に関連する要因の探索~健診受診者を対象にしたアンケート調査より~.日本プライマリ・ケア連合学会誌42巻,1号,p.2-8,2019.(公開日2019/03/28,OnlineISSN2187-2791,PrintISSN2185-2928,https://doi.org/10.14442/generalist.42.2,https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/42/1/42_2/_article/-char/ja)
- 木村周平,春田淳志,照山絢子,後藤亮平、医療者と文化人類学者の協働の試み:筑波での経験の報告、歴史人類(48)、68(45)-48(65)、2020、DOI:http://hdl.handle.net/2241/00159650
- 細井崇弘,阪本直人,春田淳志,前野哲博.保健医療福祉専門職の関係性や問題の認識は対話を通じてどう変わっていくのか?:複雑性の理論的枠組みを用いた医療過疎地の在宅医療推進プロセスを探索する質的記述的研究.日本プライマリ・ケア連合学会誌42巻2号,p.103-109
- (報告)宮田潤,阪本直人,二川真子,新野青那,新野保路,大濱弘光,鈴木友輔,武藤理,此下尚寛,楠川加津子:ワークショップ開催報告「ヘルスリテラシー入門~患者さんの『健康を決める力』を高めるために~」.日本プライマリ・ケア連合学会誌42巻,1
- 春田淳志、Interview私のライフストーリー異なる価値観を持つ「重要な他者」と出会い、相手の枠組みで考える、DOCTRASENo.32,2020-1
- 山本由布、春田淳志、医師として多職種連携にどう関わるか―医師の持つ特性を意識して、多職種連携に関わろう、日本医事新報,2019-07
- 後藤亮平、春田淳志、医師が多職種から求められていること―多職種が医師に求める役割はコンテキストにより異なる、日本医事新報,2019-07
- 後閑良平、春田淳志、職種及び部署を超えて有機的に機能する認知症支援チームを構築するためには~茨城県笠間市における認知症への取り組み平成30年度笠間市認知症初期集中支援チーム、地域医療,全国国民健康保険診療施設協議会,50-53,2019-06
- 春田淳志、臨床研究の道標総合診療各論編、Primaria,2019-04
- 春田淳志、多職種連携教育が声高になってきた背景と今の教育連携教育の場としてのプライマリ・ケアの強み、日本医事新報,2019-05
学会発表
- JunjiHaruta,YuYamamoto,Arealistapproachofinterprofessionaleducationprograminclinicalpracticeinacommunityhospitalformedicalstudents,SocietyofTeachersofFamilyMedicineConferenceonMedicalStudentsEducation,Portland,America,January-February,2020
- RyoheiGoto.,SachikoOzone,JunjiHaruta.,Primarycarephysicians’viewsandexpectationsofphysicaltherapistsinprimarycaresettingsinJapan.48thNorthAmericanPrimaryCareResearchGroupAnnualMeeting,Toronto,Canada,November2019
- JunjiHaruta,RyoheiGoto,SachikoOzone.,Whattypeofimagedomulti-healthcareprofessionalshaveofdoctorsandwhatrolesdotheyexpectofdoctorsinthecommunity?48thNorthAmericanPrimaryCareResearchGroupAnnualMeeting,Toronto,Canada,November2019
- YuYamamoto,JunjiHaruta,RyoheiGoto,ConfirmatoryfactoranalysisoftheJapaneseversionoftheAssessmentofInterprofessionalTeamCollaborationScale,WONCAAsiaPacificconference,2019
- JunjiHaruta,RyoheiGoto,SachikoOzone,Comparisonofself-assessmentofinterprofessionalcollaborationbetweennursesandnon-nursesinhospitalsusingpropensityscores,WONCAAsiaPacificconference,2019
- RyoheiGoto,JunjiHaruta,Theprocessoftransprofessionalcollaboration-Howcaregiverscancommitthemselvestonursing-careforthelifeofresidents-WorldConfederationforPhysicalTherapy,2019
- 春田淳志、小倉和也、津川翔、保健医療福祉職の情報共有目的で活用されているオンライン掲示板の社会ネットワーク分析、第12回日本保健医療福祉連携教育学会、東京、2019年9月
- 春田淳志、多職種と市民の連携をどのように推進すべきか~多職種連携のコンピテンシーの活用~NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク第25回全国の集い、2019年9月
- 春田淳志、PostCCOSCEにおける大学独自課題の評価をどのように開発し、検証するか?‐多職種協働の評価の一例、第51回日本医学教育学会大会、2019年7月
- 春田淳志、稲葉崇、前野貴美、高屋敷明由美、前野哲博、二重プロセス理論を基盤にした臨床推論テストの開発と検証その1、第51回日本医学教育学会大会、2019年7月
- 稲葉崇、春田淳志、前野貴美、高屋敷明由美、前野哲博、二重プロセス理論を基盤にした臨床推論テストの開発と検証その2、第51回日本医学教育学会大会、2019年7月
- 梅山翔平、前野貴美、春田淳志、高屋敷明由美、前野哲博、医学生は参加型臨床実習にどのように向き合い学んでいるのか?―学生インタビューの質的分析から
- 学会発表高屋敷明由美,春田淳志,阪本直人,前野哲博ほか:総合診療科実習における健康の社会的決定要因に関する教育プログラム導入の経験.第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,京都市,日本プライマリ・ケア連合学会,2019-05-18.
- 川田尚吾,後藤亮平,小曽根早知子,春田淳志,中小病院の多職種を対象にしたコミュニティ感覚尺度の探索的因子分析、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
- 竹内優都、後藤亮平、小曽根早知子、春田淳志、中小病院職員の多職種連携の認識に関連する要因の探索、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
- 坂倉明恵、小曽根早知子;後藤亮平、春田淳志、中小病院での職員の多職種連携を学ぶ準備状態に関連する要因の検討、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
- 中野寛也、後藤亮平、小曽根早知子、春田淳志、多職種連携を学ぶ準備状態を測るReadinessforInterprofessionalLearningScale(RIPLS)の検証的因子分析、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
- 高橋聡子、小曽根早知子、後藤亮平、春田淳志、小病院・診療所と病院の職員と多職種連携と仕事に関する認識の比較、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
- 金子惇、後藤亮平、小曽根早知子、春田淳志、青木拓也、プライマリ・ケアにおける高齢者のPatientExperienceと予防接種実施との関連:PROGRESSデータベース分析、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2019年5月
著書・出版・制作





その他
委員
<阪本直人>
- 神栖市若手医師きらっせプロジェクト事業、若手医師育成検討会議委員
- 同事業、若手医師育成検討会議分科会委員(産業医関係)
<春田淳志>
- 公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構医学系トライアル実施小委員会医学系臨床実習後コンピテンス検討・課題調整専門部会委員(2017年9月~現在)
- 日本医療社会福祉協会倫理委員会外部委員(2017年9月~現在)
- 日本医学教育学会学習方略委員会オブザーバー(2016年9月~現在)
- 保健医療福祉連携学会編集委員会委員(2017年9月~現在)
- 日本プライマリ・ケア連合学会和文誌編集委員会編集委員(2018年1月~現在)
- 日本プライマリ・ケア連合学会多職種協働・地域包括ケア委員会委員(2018年8月~現在)
- 日本医学教育学会「専門家認定申請用ポートフォリオ」A評価者(2018年10月~現在)