2022年度
筑波大学 地域医療教育学講座
事業報告書
目次
寄付講座地域医療教育学(神栖)について
神栖市のある鹿行地区は,93.6人)(全国平均269.2人,茨城県全体203.6人))と県内でも少ない地域である。また,内科常勤医は神栖済生会病院でも多くはなく,非常勤で神経内科、糖尿病科、腎臓内科、呼吸器内科などの医師が,曜日別に診療の支援に訪れている状況で,医師不足の現状は厳しい状態にある。
このような医療事情のなか、医師不足地域における診療の充実および地域医療実習の効果的運営のため,地域一体となった対策事業を立ち上げるべく2009年度、筑波大学に茨城県による地域医療教育学寄附講座が設置された。そのモデル地区として神栖市が、地域医療教育拠点病院として神栖済生会病院が指定された。これに加え、2010年度から神栖市による「神栖地域医療研修ステーション設置事業」が始まり、神栖済生会病院に同ステーションが設置された。
これまでに最大4名の常勤医と、週に1~2日ずつ阪本・鈴木・広川の3名の指導医が曜日変わりで神栖済生会病院および神栖市に赴き、実際の診療にあたるとともに、年間を通じて学生教育、神栖市のヘルスプロモーション事業に従事している。
同時に、神栖市をフィールドとした地域医療の向上に関する研究を進めている。おもに地域医療、総合診療、医学教育に関する研究と、それを実践する研究者の養成を行っている。我々は、このような活動を通して、広く地域医療の充実と社会の発展に貢献したいと思っている。
神栖済生会病院における診療支援実績
在宅医療の推進
背景
近年、我が国では高齢者人口は大幅に増加し、死亡者数は2030年には年間160万人以上にのぼることが予想されている(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年1月推計)」)。国は医療費抑制のために病院医療から在宅医療への流れを推し進め、病床数を制限している。これまでと同様に病院での看取りを継続していくと、2030年には約40万人の国民の最期に対応できないとされている。人生の最終段階におけるEnd of life care を考えるにあたり、本来の希望と実現には乖離があると考えているため、家族の負担を最小限にした在宅医療・介護連携を早急に進める必要がある。
しかし、厚生労働省の調査では、在宅医療を行っている病院が全体の約30%、診療所は全体の約20%にとどまっている。特に、茨城県神栖市を含めた鹿行地区の在宅医療の供給体制は人口10万人当たり35.3人と全国平均(350.0人)の1/10と圧倒的に不足している。鹿行地区の75歳以上の高齢者人口は今後10年で約150%以上に急速に増加し、県の試算では2025年までに現状の140 %以上の在宅医療の供給が必要となる(茨城県ホームページ,茨城県地域医療構想)。しかし、現状では神栖市における人口10万人あたりの医師数(医療施設の従事者)は95.6人(全国平均246.7人,茨城県187.5人:いずれも平成30年データ)と非常に少なく、そのうち在宅療養支援診療所の数は神栖市内ではごく少数である。利用できる医療資源が限られている地域では、在宅医療を担う施設間・職種間の垣根を越えて支え合わなければ、この「在宅医療不足」は決して解決できない。
神栖市 保健・医療・福祉連携協議会を通じた在宅医療の普及
2018年度に「筑波大学との連携によるまちづくり推進事業プロジェクト」において、多
職種による合同会議を開催し在宅医療推進における課題を抽出した。課題は、①在宅医療に関する地域連携基盤の不備、②医療福祉従事者の在宅医療に関する知識・技術不足、③利用者側の職種の役割・理解不足、④職種間の心理的ヒエラルキー構造、⑤病院と地域の連携不足が課題として挙げられた。多職種会議に参加した約100人の関連職種が考えた解決策として、1.病診・診診連携のためのグループ化、2.多職種研修会の開催、3.メディカルケアステーション(MCS:施設を超えて情報共有を可能にする医療者専用のシステム)を用いた多職種での情報共有、4.薬薬連携を強化した訪問調剤利用の拡充医療用、5.市内で統一した情報共有シートの開発を具体的解決策として見出した。
2019年度は神栖市より「在宅医療・介護連携推進事業」を、そして茨城県より「医療提供施設等グループ化推進事業」の委託を受け、1.在宅医療に取り組む医療機関及び後方支援医療機関における連携強化を図る会議の開催、2.情報共有としてのICT活用の促進、3.多職種を対象とした在宅医療の勉強会の開催、4.地域住民を対象とした在宅医療の勉強会の開催(終活フェス、動員数300人規模)を行った。
2020年度には済生会本部より「済生会フェア」の企画・開催依頼を受けた。終活、アドバンス・ケア・プランニングをテーマとした市民公開講座の準備を進めていたが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で現地開催は中止となった。しかし、2021年2月に全国ライブ配信による完全オンライン開催を行った。数百名の閲覧があり大変好評であった。多職種連携会議はpandemicのため対面での開催は難しかったが、2021年3月に「新型コロナウイルス×在宅医療の課題・解決策」をテーマとしたオンライン会議を開催し、50名前後の多職種でコロナ禍における在宅医療の課題を話し合うことが出来た。
2021年度は、引き続きアドバンス・ケア・プランニングをテーマとした市民公開講座を3月に開催した。入場制限等の感染対策を行った上で2年ぶりの現地開催を行ったほか、後日ホームページ上でのオンライン公開も行った。また、多職種連携研修会をオンラインで開催し、約40名の参加者に対し在宅での緩和ケアをテーマに講義を行った。
2022年度は、在宅医療へのアクセスが困難であるとの市民からの声に対して、神栖市障害福祉課における地域支援サポーター養成講座で、在宅医療へのアクセス方法について市民受講者約15名に対し、神栖済生会病院における在宅医療システムと在宅医療利用の方法についての講義を行った。
神栖済生会病院における在宅医療の実績
週平均で5コマの訪問診療を行い、患者の疾患別では、末期がん患者、神経難病患者、慢性閉塞性肺疾患等の慢性疾患により通院困難な高齢者、小児難病患者等幅広く診療している。前述の『ICTを駆使した多職種連携の仕組み作り』の成果として、日々の看護・介護や診療内容のリアルタイムでの情報共有が実現した。その結果、神栖済生会病院と済生会訪問看護ステーションかみすをはじめとした地域の多職種との連携がさらに強化され、より質の高いケアにつながっている。なお本システム導入時には鹿嶋医師会にも協力を頂き徐々に神栖市内で利用する事業所が増えている。現在では神栖済生会病院以外でも様々な事業所が参加しており、多職種間のスムーズな連携につながっている。
2020年度は延べ人数76人(うち新規導入人数43人)、訪問診療回数615回、往診回数112回、自宅看取り数24人/年となった。
2021年度は、延べ人数65人、(うち新規導入人数35人)、訪問診療回数526回、往診回数82回、自宅看取り数30人/年となった。常勤医の減少等に伴い一時新規患者の受け入れを制限せざるを得ず、訪問診療全体の対象人数は減少した。しかし、新型コロナウイルスの流行による病院・施設の面会制限を背景に、在宅医療を希望する患者は増加傾向にあり、特に終末期医療を希望する患者が増加し、年間の看取り件数は過去最多となった。
2022年度は、神栖済生会病院から遠方である土合・波崎地区への在宅医療体制の拡大を目的に神栖済生会病院から済生会土合クリニックへ土合・波崎地区の患者の移管を行った。同時に、済生会土合クリニック、かみす中央メディカルクリニックと連携し、診療報酬上の施設認定である連携機能強化型在宅療養支援病院1となった。また、在宅医療認定専門医・指導医である濵田修平(筑波大学神栖地域医療教育センター助教/神栖済生会病院内科部長)をプログラム責任者とする日本在宅医療連合学会・在宅医療専門研修プログラム「神栖在宅医療フェローシップ」が認定され、1年間、週2日間の訪問診療従事で在宅医療専門医の受験資格が得られる体制を整えた。連携している済生会土合クリニック、かみす中央メディカルクリニックの医師に在宅医療事例におけるアドバイスを行っている。
診療実績は2023年2月末の時点で、延べ人数78人、(うち新規導入人数39人)、自宅看取り数21人/年(済生会土合クリニックとの合計)となった。在宅困難事例(独居+生活保護+悪性腫瘍終末期+親族等身寄りない患者)もメディカルケアステーション(MCS:医療版SNS)を用いて院内外の多職種連携を行い、在宅看取りを行っている。また、麻薬持続皮下注射を積極的に導入し、入院での緩和ケアと同等の緩和ケアを在宅で行うことができるように体制を整えている。
神栖済生会病院における在宅医療の実績
週平均で5コマの訪問診療を行い、患者の疾患別では、末期がん患者、神経難病患者、慢性閉塞性肺疾患等の慢性疾患により通院困難な高齢者、小児難病患者等幅広く診療している。前述の『ICTを駆使した多職種連携の仕組み作り』の成果として、日々の看護・介護や診療内容のリアルタイムでの情報共有が実現した。その結果、神栖済生会病院と済生会訪問看護ステーションかみすをはじめとした地域の多職種との連携がさらに強化され、より質の高いケアにつながっている。なお本システム導入時には鹿嶋医師会にも協力を頂き徐々に神栖市内で利用する事業所が増えている。現在では神栖済生会病院以外でも様々な事業所が参加しており、多職種間のスムーズな連携につながっている。
2020年度は延べ人数76人(うち新規導入人数43人)、訪問診療回数615回、往診回数112回、自宅看取り数24人/年となった。
2021年度は、延べ人数65人、(うち新規導入人数35人)、訪問診療回数526回、往診回数82回、自宅看取り数30人/年となった。常勤医の減少等に伴い一時新規患者の受け入れを制限せざるを得ず、訪問診療全体の対象人数は減少した。しかし、新型コロナウイルスの流行による病院・施設の面会制限を背景に、在宅医療を希望する患者は増加傾向にあり、特に終末期医療を希望する患者が増加し、年間の看取り件数は過去最多となった。
2022年度は、神栖済生会病院から遠方である土合・波崎地区への在宅医療体制の拡大を目的に神栖済生会病院から済生会土合クリニックへ土合・波崎地区の患者の移管を行った。同時に、済生会土合クリニック、かみす中央メディカルクリニックと連携し、診療報酬上の施設認定である連携機能強化型在宅療養支援病院1となった。また、在宅医療認定専門医・指導医である濵田修平(筑波大学神栖地域医療教育センター助教/神栖済生会病院内科部長)をプログラム責任者とする日本在宅医療連合学会・在宅医療専門研修プログラム「神栖在宅医療フェローシップ」が認定され、1年間、週2日間の訪問診療従事で在宅医療専門医の受験資格が得られる体制を整えた。連携している済生会土合クリニック、かみす中央メディカルクリニックの医師に在宅医療事例におけるアドバイスを行っている。
診療実績は2023年2月末の時点で、延べ人数78人、(うち新規導入人数39人)、自宅看取り数21人/年(済生会土合クリニックとの合計)となった。在宅困難事例(独居+生活保護+悪性腫瘍終末期+親族等身寄りない患者)もメディカルケアステーション(MCS:医療版SNS)を用いて院内外の多職種連携を行い、在宅看取りを行っている。また、麻薬持続皮下注射を積極的に導入し、入院での緩和ケアと同等の緩和ケアを在宅で行うことができるように体制を整えている。
医療的ケア児・重症心身障害児を支えるための神栖済生会病院周辺の多職種と家族との連携推進事業の実績 (済生会ソーシャルインクルージョン推進事業(通称:カミスココでずっとKIDS(キッズ))
病いや障害を抱えた人が地域で暮らす上では、地域の様々な職種が関与し、互いに連携してゆく必要がある。神栖済生会病院において、これまで在宅医療の普及や質向上、在宅医療・介護の連携推進のための活動を行ってきたが、こうした活動の中で、地域で暮らす医療的ケア児や重症心身障害児に関する多様な困難を抱えていることが分かってきた。しかし、どのような困難を抱えているのかについて、詳細は明らかではない。特に、医療的ケア児・重症心身障害児に関係する地域の多職種との連携においては、小児患者特有の関連職種もあり、成人領域に比べ未だ連携が十分とは言えず、連携にあたってどのような課題があるかについても明らかではなかった。そこで、多職種が抱える課題やニーズを明らかにし、互いの連携の強化によって当事者が適切な支援につながり、暮らしやすい地域を創ることを目的として、当プロジェクトを立ち上げた。これまでの成人領域で醸成してきた多職種連携の輪をさらに小児領域へ広げ、さらに、家族会などとの協働によって、ピアサポートの場や、当事者と支援者がより繋がり易い環境の創出を目指してゆきたい。
【本計画の目的】
・小児在宅医療や障害児に関わる関連職種の連携強化を基盤として、地域全体の障害児支援の向上を図る。
・患者家族を主体とした活動を支援し、当事者が適切な支援につながりやすい環境や、ピアサポートの機会、医療福祉的支援を要する活動機会の創出等に寄与する。
【活動内容】
1.地域全体で障害児を支えるための取り組み
2.患者・家族を主体とした活動の支援
2022年度「かみすココでずっとKIDS」プロジェクト 活動報告
かみすココでずっとKIDSプロジェクトは2020年度より活動を行っていたが新型コロナウイルス感染症拡大の影響があり、進捗が遅くなってしまったが、2022年度に入り、web会議などを利用したワークショップ、感染流行状況を考慮しながらの現地開催企画を組み合わせ、多職種研修会を実施し具体的支援方法、環境整備についての議論を行った。また、患者家族を主体とした活動の支援として、患者家族会との協働でイベントを企画・運営した。
<多職種研修会>
*第1回「かみすココでずっとKIDS」多職種研修会 2022年8月3日 参加者51名テーマ:鹿行地域における医療的ケア児に対する支援・環境で課題となっていることの抽出
オンラインを主体として、一部現地参加含む、53名の多職種・当事者が参加した。
当プロジェクトの趣旨や背景を説明した後、小グループにわかれ、テーマに沿ってディスカッションを行った。グループごとに活発な意見が行われ、地域で暮らす上でネックになっていること、改善が必要なこと、神栖市ならではのメリット、受入施設側の困り事など、積極的な意見が交された。多職種や当事者の交流機会としても有意義であった。
*第2回「かみすココでずっとKIDS」講演会 2022年11月18日 医療法人社団オレンジ理事長 紅谷 浩之先生 「医療的ケア児とその家族のために、地域ができることは?」
計51名の多職種・当事者が現地/オンラインで聴講した。先進的な成功事例を知ることで、地域で障害児を支えるためのモチベーションを高めるとともに、当地域に応用できることを考えるきっかけとなった。尚、演者のご厚意により、本公演の録画映像を関連職種が閲覧できるようweb上に限定公開している。
*第3回「かみすココでずっとKIDS」多職種研修会 2023年3月3日 グループディスカッション「医療的ケア児等をとりまく地域の課題に対して、どのような対策・活動ができるか?」
計31名の多職種・当事者がオンライン/現地で参加した。第1回で抽出された地域の課題を再度共有したうえで、それに対してどのような対策ができるかについて小グループでディスカッションを行った。得られた意見について、実現可能性のあるものや重要と考えられるものについて今後の活動への参考としていく。
多職種研修会全体を通して、課題を抽出し解決策を検討する中で、議論そのものはもちろんのこと、そのプロセスによって多職種や当事者間の交流や相互理解を促進できたことは大きな収穫であった。
*第3回「かみすココでずっとKIDS」多職種研修会 2023年3月3日 グループディスカッション「医療的ケア児等をとりまく地域の課題に対して、どのような対策・活動ができるか?」
計31名の多職種・当事者がオンライン/現地で参加した。第1回で抽出された地域の課題を再度共有したうえで、それに対してどのような対策ができるかについて小グループでディスカッションを行った。得られた意見について、実現可能性のあるものや重要と考えられるものについて今後の活動への参考としていく。
多職種研修会全体を通して、課題を抽出し解決策を検討する中で、議論そのものはもちろんのこと、そのプロセスによって多職種や当事者間の交流や相互理解を促進できたことは大きな収穫であった。
<患者家族を主体とした活動の支援>
*「かみすココでずっとKIDS」 Presents ふれあい動物園 2022年11月20日 神栖市福祉会館
医療的ケア児・重症心身障害児が、日常では得難い非日常的体験を通して楽しむ場を提供し発達を支援することや、患者家族のピアサポートとしての交流、関係性の構築を促進することを目的とし、神栖市・鹿嶋市の障害児患者家族会「たいようの部屋」、「おむすびの会」の提案をもとに、協働で企画・運営した。当日は、計21組・総勢70名以上の障害児とその家族の参加が得られ、ふれあい動物園や、バルーンアート、オーナメントづくりのワークショップなどを行った。休憩や障害児・同胞児の一時預かりのためのスペース、おむつ交換等のためのケアスペースも設け、参加者が自由かつ快適に過ごせるような環境に配慮した。参加者からは、貴重な参加・交流機会として非常に好評であった。また、開催に当たっては地域の関連職種へ当日スタッフとしての協力を要請し、約30名の協力が得られた。スタッフにとっても、医療的ケア児やその家族、あるいはスタッフ同士との交流を通して、相互理解など大きな学び・成長の場になったとの感想が多く聞かれ、当事者、支援者の双方にとって大きな意義のあるイベントとなった。尚、当企画については、茨城新聞でも取り上げられ報道された。
(https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16695478648100)
(https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16646198840722)

2023年度に向けて
当院の訪問診療は院内や地域における認知度も着実に高まり、患者数は増加傾向にある。更に、新型コロナウイルス感染症の流行による病院・施設の面会制限を背景に、在宅医療の需要は更に高まっている。そんな中、神栖市内の在宅医療提供体制は需要に必ずしも応えきれていない現状がある。当院では訪問診療患者数を拡大できない状況が続いており、さらに近隣で在宅医療を積極的に行っていた診療所が訪問診療を継続できない状況となった。神栖市内の在宅医療提供体制を守っていくために、限られた医療資源の中でもより多くの方に希望する療養環境を提供できるよう、診療体制を改善、効率化しながら維持していきたい。このために2023年度には、平日日中の全時間帯での訪問診療稼働に向けて診療規模拡大を行う方針であるとともに、地域包括ケア会議に積極的に参加し、鹿行地域の地域包括ケアにおける中心病院としての機能を拡充予定である。在宅医療専門研修プログラムを有する域内唯一の機能強化型在宅療養支援病院として、鹿行地域の在宅医療を牽引できるよう取り組みを強化していく予定である。
総合診療科
筑波大学総合診療科は、2017年度より細井医師、高橋医師、海老原医師の3名の常勤医体制を継続し、病棟・外来・救急・在宅診療業務を行った。さらに、通院が困難な高齢者やがん患者の増加、在宅看取りなど、鹿行地区の在宅診療のニーズのさらなる高まりに対応を行ってきた。2020年度は総合診療科後期研修医である佐藤医師を迎え、常勤医4人体制で診療を行った。2021年度は、常勤医が高橋、小野、佐藤の3人体制となった。うち小野、佐藤は家庭医療専攻医であり、神栖のフィールドを生かした幅広い対応能力を持つ総合診療医の養成にも注力した。2022年度は、札幌医科大学より筑波大学・神栖地域医療教育センター助教として、濵田修平が着任し、神栖済生会病院内科部長として常勤医となった。これにより常勤医は4人体制となった。小野医師は8月より産休に入り、実質3人体制となったもののこれまでの入院・外来医療、在宅医療提供体制を維持するとともに病院全体の機能維持に欠かせない感染対策や医療スタッフへの教育活動を行うなど診療科として安定した立ち位置の確立に尽力した。
入院体制の強化
主には緊急入院の患者が対象であり、疾患も脳血管疾患系、心血管系、代謝・内分泌系、感染症等幅広く診療している。訪問診療患者の緊急入院やレスパイト入院にも対応した。また、後述する緩和ケア外来の導入により、他院からの緩和ケア依頼も増加傾向であり、末期がん患者の疼痛緩和目的、療養環境調整目的の入院も多かった。病棟からの退院支援に当科の訪問診療を利用する例も増え、今後神栖済生会病院の地域包括ケアシステムの構築の一助となった。2022年度の総合診療科入院担当患者数は285名である。休日の筑波大学からの応援医師が不在の際には、濵田医師を中心に緊急透析導入や緊急消化管内視鏡検査を行うなど、より専門性の高い内科診療機能の強化にも貢献した。
外来(緩和ケア外来)
当該地区では緩和ケアを専門的に提供している外来が存在していなかった。在宅緩和ケアで培った知識を用いて、広く緩和ケアを必要としている患者・家族へ役立てる診療を行いたいと考え緩和ケア外来を開設した。筑波大学附属病院、国立がんセンター病院など三次医療機関から紹介が主であり、外来にて疼痛コントロール、意思決定支援を行った。また、病状悪化時においては当院での入院や在宅医療への移行を行った。
在宅診療のさらなる強化
通院が困難な高齢者やがん患者の増加、在宅看取りなど、鹿行地区の在宅診療のニーズのさらなる高まりに対応すべく、筑波大学総合診療科から4名の常勤医に加え、同大学総合診療科(地域医療教育学)から2名の非常勤医を派遣している。2009年度から済生会病院の診療支援を行ってきた阪本医師が火曜・水曜に、そして2019年度は春田医師(准教授)、2020年度は鈴木医師(准教授)が週1回診療を開始し、在宅診療のさらなる強化を行った。2021年度は、常勤医が4名から3名へ減少し、一時さらに欠員が生じたことから、体制の維持に注力した。そのため需要のすべてには応えられず実績の拡充は困難であったが、それでも昨年と同等程度の実績は維持し、特に在宅看取りについては過去最高となった。
2022年度は先述した通り、常勤医が実質3名である状況が持続したため、従前の在宅医療体制の維持を目標に、訪問診療を継続して行っていた。土合・波崎地域は濵田がアドバイザーとして済生会土合クリニックから訪問診療を実施しており、神栖済生会病院、済生会土合クリニックと併せて前年とほぼ同等の診療規模を維持した。
救急体制の強化
2013年度以降に生じた鹿島労災病院を中心とした近隣病院の常勤医師の大幅減少。そして、鹿島労災病院の廃院(2018年度末)、さらには土浦協同病院なめかた地域医療センターの診療体制の大幅な縮小(病床数を199床から49床に縮小、診療時間外の救急患者受け入れの休止)と、鹿行地区の医療状況は深刻化の一途をたどっている。
しかし、2011年度より筑波大学総合診療科の常勤医が、通院・入院患者を受け入れ、さらに救急患者を積極的に多く受け入れてきた。今年度も引き続き、日中も救急隊からの収容要請に対応している。当院にて対応できる範囲の2次医療で完結できる患者を主に対応しており、緊急入院にも対応している。さらに総合診療科では、当院に常勤専門医のいない呼吸器系疾患、代謝系疾患、あるいは合併症を多く併発している高齢者の複雑事例等に対しても、総合診療科が担当し、入院を受け持っている。
2021年度は救急科医師の着任により、日中の救急患者の初期対応は救急科医師が担い、入院適応の場合は各科医師が対応を引き継ぐ体制となった。救急科医師との連携により、救急患者の受け入れ数の向上とともに、初期対応から入院までがよりスムーズに行えるようになった。夜間については引き続き総合診療科でも全科当直を行い、救急車および救急患者の診療に対応している。
2022年度は前年度の体制を踏襲し、病院全体として救急車応需を積極的に行った結果、病院全体において2022年1年間で2365台の救急車応需を達成し、診療報酬上の地域医療体制確保加算における施設基準の達成に貢献した。
新型コロナウイルス感染症への対応
2021年度も引き続き、発熱外来や新型コロナウイルス感染症患者の診療(中等症以下の入院診療、陽性患者メディカルチェック)を担った。髙橋医師は院内感染対策チームの委員として、院内感染対策の協議や地域のクラスター対応等に参画した。
2022年度は濵田医師がかつて勤務した市中病院で5年間,Infection Control Doctorとして感染管理チームを率いた経験から神栖済生会病院でも院内感染対策チームのリーダーを引き受け、当初は感染対策委員会の副委員長として活動した。基本的に新型コロナウイルス感染症に対する病院としての対策ならびに診療方針は濵田医師と高橋医師が原案を提案し、病院幹部の承認を得て病院の方針となっていたため、ほぼ病院としての方針決定を担っていた。高橋医師と共に発熱外来、新型コロナウイルス陽性患者のメディカルチェックを担った。新型コロナウイルス感染により入院加療が必要な患者は原則、総合診療科が主治医となり治療に当たった。一般診療外来・発熱外来・救急外来など院内すべてのCOVID-19陽性者の対応について濵田がコンサルタント対応を休日含め大学勤務日(高橋医師が担当)以外は全て担った。10月からは新型コロナウイルス感染者の時間外休日入院についても、当直医のコンサルタントとして濵田が対応に当たった。流行第7波の2022年8月に2つの病棟クラスターが発生した際には、病院全体の感染管理のため、病床コントロール、感染患者の治療に指導的立場として尽力した結果、クラスター発生に伴う死者を1名と最低限に抑え込みつつ8月内の短期収束に結び付けた。この経験を生かし、第8波では、鹿行地域の病院において唯一クラスターを発生させなかった病院となった。茨城県内では数少ない救急診療機能を維持し続けた病院として、茨城県中の病院に受け入れ困難とされた遠方は土浦市からの救急患者応需を行った。2023年2月からは感染対策委員会の委員長だった長野院長代理が院長代行に就任したため、濵田医師が感染対策委員会の委員長代行となった。新型コロナウイルス入院病床は流行状況の通常フェーズで3床、緊急フェーズで5床を確保し、2022年度の入院患者実数は76名であった。神栖市における新型コロナウイルス診療の中心的医療機関として対応に当たり、鹿行地域の患者診療に尽力した。また、診療報酬における感染対策向上加算のための鹿行地域における病院連携カンファレンスを主導し、2023年3月には当院で鹿行地域の主幹病院が集合し、感染災害対策合同訓練を主導的に実施するなど鹿行地域の医療機関に対する感染対策の指導・教育的役割を担った。
専攻医教育
当院は、筑波大学附属病院を基幹病院とした「つくば家庭医・病院総合医プログラム」の関連施設として、総合診療専門医および日本プライマリ・ケア連合学会認定 新・家庭医療専門医の取得を目指す専攻医の受け入れを行っている。当院における研修の特徴は、広範囲は診療の場を活かし、多職種とも緊密に連携しながらシームレスな医療を実践しながら学べる点である。また、地域住民・多職種・行政との協働で地域ケアの活動を行うこともできる。2020年度は、専攻医として佐藤医師が研修を行い、2021年は佐藤医師に加え、小野医師の2名が研修を行った。2022年度は前年度途中で休職していた佐藤医師が復職し、無事に専門研修を修了した。
後期研修修了後の更なる研修プログラムとして、神栖在宅医療フェローシップ、神栖済生会病院を基幹病院とした病院総合診療専門研修プログラムを立ち上げ、ともに条件によって、最低1年間の追加専門研修で各専門医の受験資格を取得できるように研修環境を整えた。
2023年度にむけて
2023年度は、高橋医師が常勤から離任することとなったが、濵田医師、佐藤医師の他、鈴木潤一医師が1年間、石塚医師、川瀬医師が半年間ずつ新たに赴任することとなり、常勤医4名体制を維持する。これまで5年間、神栖市で貢献していた高橋医師は週1日の非常勤医として引き続き外来診療、訪問診療を担当する予定である。また、神栖産業医トレーニングセンターより、臨床トレーニングの目的で、週1日半の勤務予定で、医師3年目の坂本医師が外来診療、訪問診療の研修に、週半日の勤務予定で同じく医師3年目の山城医師が外来診療研修に従事する予定である。現状の診療体制を維持発展させていくとともに、今後の更なる発展のために、新たに中小企業に勤める労働者の健康診断を通じたコホート研究、コミュニティナースの活動を通じた病院改革やコミュニティケアに取り組むことで鹿行地域の住民に対して与える影響についての研究に取り組む予定である。特にコミュニティケアについては積極的な展開を予定している。神栖済生会病院で独自にコミュニティナースの雇用・育成を行う。看護師の多様な働き方を提案し、志の高い看護師の雇用を推進することで、医療体制の維持・強化にもつながり得る。また、コミュニティナースとの協働により、医療が届いていない対象者の発掘やケアの総量を増加させ、地域に根ざした済生会の活動をさらに加速させる。このような研修・研究環境を創造することで、総合診療医だけではなく、多くの医師・研究者にとって、研究フィールドとして魅力を感じ、診療医として赴任してもらえるような環境作りに注力していきたいと考えている。多くの若手医師・学生が魅力に感じ神栖で働きたいと思ってもらえるようなフィールドを作っていきたい。
地域医療教育
総合診療科の特徴は,糖尿病や高血圧などの生活習慣病、そしてうつ病,認知症など日常診療でよく見られ、かつプライマリ・ケアの観点からも重要な疾患をはじめ、救急患者や在宅診療など、各専門領域の垣根を越えた診療について、専門医資格を有する医師により質の高い診療が行われていることである。さらに,各臓器を超えた総合的な診療が行える医療機関が近隣にないことから,近隣医療機関からの紹介や評判で受診を希望する方も多く、院内外の専門医と協同し、鹿行地区の医療を支えている。
本学の指導教員が、このように地域医療の最前線で自らも実践しながら、現場で医学生に直接指導を行っている。これにより、従来の大学内だけの教育では触れる機会のなかった地域医療の教育の場を提供できている。これは、医学生が将来の医師像を考えるきっかけを作り、貴重かつ必要不可欠な機会となっている。
筑波大学医学類5-6年の臨床実習
筑波大学の教育カリキュラムについて
医学類は、1977年の開学当初より「筑波方式」と呼ばれる1年次から基礎と臨床を統合した統合カリキュラムを実施してきた。4年次には8,9月のCBT(Computer-BasedTesting:知識を問う試験)とOSCE(Objective Structured Clinical Examination:態度・手技を問う試験)を合格することでStudent doctorの称号が与えられ、臨床実習が可能となる。臨床実習は4年次10月~6年次6月に実施され、合計78週ある。神栖における医学類の筑波大学の臨床実習は、この5年次10月以降の後半の時期に位置づけられた総合診療科CC(Clinical Clerkship)と医療概論Vが統合した4週間の必修の総合診療/地域医療実習の一部として位置づけられる。医学生は、4週間の実習の初日に総合診療や地域医療における患者・地域を捉える視点を学び、その後1週間ごとに大学の総合診療科をはじめ、様々な地域における医療の在り方を臨床実習として経験する。最終日には、様々な地域で学んだ内容を医学生通しで共有し、学びを深める。神栖の地域医療実習は4週間のうち1週間、医学生3-4人を一単位として、旅館に泊まり込み、地域診断をはじめ、在宅医療、多職種連携、地域住民の体験などの学びが獲得できるよう、神栖市の強みを発揮した臨床実習カリキュラムとなっている。
神栖における臨床実習の実績
実施期間:2022年10月11日〜2023年6月1日
実習人数:計95名(計24週)

実習スケジュール(一例)

市内巡回視診(地域診断の実習の一環として)
2015年度より、神栖市健康増進課職員の方々の多大な協力を得て開始された。実習初日に、神栖市全体を把握するため、健康増進課職員の方々からガイダンスを受け、神栖市の概要を聞きながら、鹿島臨海工業地帯、港公園、ピーマン栽培ハウス、波崎海水浴場、波崎漁港、特産物特売所など、市民の日常生活に密着した場所をめぐり、この地域の特色や住民の生活環境を知る。この経験を通じて、健康の社会的決定要因の理解を深め、地域診断の視点を獲得することを目的としている。
健康教室・ヘルスプロモーション
神栖市健康増進課と協力して、神栖市の小・中学校を対象に喫煙予防教室、成人を対象に生活習慣病教室を開催している。2008年より神栖市の健康教室・ヘルスプロモーションに経年的に関わり、ヘルスプロモーションの第一人者でもある阪本医師により、実習初日、そして、前日の夕方や当日朝に監修・指導を受けた医学生が、指導医とともに健康教育を実践している。この経験を通じて、小中学生や市民へのヘルスリテラシー向上のための工夫について理解を深めることを目的としている。
地域診断
2013年度より、神栖地域を幅広い視点でとらえ、それがどのように医療の問題とかかわりあっているかを理解することを深めることを実習の目的とし、フィールドワークを行う地域診断実習を開始した。2018年度からは、初日のオリエンテーションで地域という広い視野で医療の問題を捉える視点や健康の社会的決定要因などを学んだあとに神栖の地域医療実習に参加するため、地域の街並みや地域住民の意識について深く考察できている学生が増えてきている。
診療所実習
2010年度より、実習に協力してくださっている、鹿嶋ハートクリニック、城之内医院、にへいなかよしクリニック等の診療所に医学生が訪問し、プライマリ・ケアの原則である包括性・近接性・協調性・継続性・責任性を学ぶことを実習の目的としている。各診療所の外来診療をはじめ、診療所のコンテキストに応じて、透析、緊急心臓カテーテル検査、漢方、訪問診療など幅広い内容を学び、院長先生をはじめ他の職種のスタッフと交流しながら、診療所が行う医療の意義について考察する機会となっている。なお、実習初期から長きにわたり、実習を受け入れてくださった、かしまなだ診療所は2020年度で、にへいなかよしクリニックは2021年度で同院の事情により実習終了となった。医学生のご指導にご尽力くださった同院の院長がた、スタッフの皆様へ、改めて深く感謝申し上げます。
産業医実習
2013年度より日本製鉄(株)東日本製鉄所鹿島地区が、実習受け入れ機関としてご協力いただいている。産業医、産業保健師、産業看護師に帯同させてもらい、産業保健の現場経験を通じて、企業社員のヘルスプロモーションに関する理解を深めることを実習の目的としている。2022年度より神栖産業医トレーニングセンター、AGCでの実習も始まった。
住民体験・異業種帯同実習(健康の社会的決定要因の実習の一貫として)
2010年度より実施。地域で働いている非医療従事者の仕事に帯同し、地域の問題を他者の視点を借りて観察し、文化人類学的な視点でとらえ、患者や家族の立場や生活背景に対する理解を深めることを実習の目的としている。実習の協力を得てきた大型青果店である株式会社 丸やでは、農家や商店などで一日仕事を手伝いながら、地元の人と交流し、そ”“の土地と人を知り、その地域の背景や健康ニーズの理解を深めていた。2018年度からは神栖法律事務所とタキマテック株式会社の協力も得ることができた。なお、院内でも医” “”療クラーク帯同などの異業種帯同実習を行っている。
訪問看護実習
訪問看護師に同行し、訪問看護業務を見学し、在宅ケアにおける看護師の役割を理解し、必要な知識、技術、態度について学ぶことを実習の目的としている。
調剤薬局実習
2014年度より、神栖済生会病院の近隣3ヶ所の調剤薬局で様々な業務を体験し、地域における調剤薬局や薬剤師の役割、的確な処方箋の書き方、医薬連携の重要性などを学ぶことを実習の目的としている。
地域包括支援センター実習
2021年度より、地域包括支援センター 済生会かみすで、介護や福祉に関係する様々な業務を体験し、地域における保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員の役割、チーム連携の重要性などを学ぶことを実習の目的としている。
学生実習のシーン
ヘルスプロモーション、MSW・地域包括支援センター、地域診断、住民体験・異業種帯同実習など




苦労話もお伺い夏は海水浴客でにぎわう日川浜海岸


産業保健実習 協力機関:AGC株式会社鹿嶋工場

診療所実習 協力機関




住民体験・異業種帯同実習




<滞在実習>


調剤薬局実習 協力機関(50音順)
アイン薬局神栖店、田辺薬局神栖中央店、中央薬局知手店


※写真は、今年度までのものを使用
学生実習の感想を抜粋してご紹介
健康教育実習の感想
- 神栖地区は茨城県内でも喫煙率が高い地域ということで子供たちにとってもタバコが身近なものです。そういう地域だからこそ、大人の禁煙指導とともにこれから喫煙する人が増えないためにも子供たちへの禁煙指導も重要なものだと思いました。将来、自分も地域で働くことがあれば、ぜひこのような健康教育をして、地域の健康を考えられる医師になりたいなと思いました。
- 小学生たちは非常に熱心に話を聞いてくれました。ですが難しい内容を扱っているので、伝えたいことを伝えきれているのかはわからず、教育の難しさを体感しました。
- 神栖は労働者が多いため、若い世代が多いという印象を受けました。そのため、今後10年20年後に労働している方々が60代になる頃に様々な問題が発生してきて、医療の需要も増えていくと思います。将来、生活習慣病が今よりもさらに増えないようにしていくためにも、小さな子供たちへの健康教育が大事なのではないかと考えます。
- 神栖の工場労働者は働き始めた頃に先輩からたばこ休憩を教わり、そのまま漫然と喫煙を続け、その人たちが親となり、上司となり下に喫煙をつないでいく。この流れが一種の文化となって神栖に根付いているように思いました。食堂や旅館どこに行ってもたばこの匂いがし、この環境では多くの喫煙者たちは、禁煙のきっかけに出会うことがないのかもしれない、とも感じました。そのため禁煙教育を小学生から進めていくということは、とても良いアプローチ方法だと思います。事後アンケートでも、「親に教えたい」「周りの大人に禁煙するように言ってみます」などの意見が多く、子どもから大人へ、禁煙の輪を広げていける可能性を感じました。
- 健康教育は小学校で行ったが、6年生の生徒たちの元気の良さからエネルギーをもらった。過密なスケジュールであったため学校の先生方などとお話する時間がなかったことは残念だったが、6年生たちに楽しんでもらいながら講義をすることができたと思う。神栖市の喫煙率の高さについて講義の中で触れたが、実際にその現状について旅館(ロビーでの喫煙、宿泊している方々のタバコ臭)や会社(職場の喫煙所の現状、社用車のタバコ臭)、乳幼児健診(母親の喫煙率の高さ)などで体感した。その体験を通じて神栖市の住民の方々の喫煙率を低くするためにはどうしたら良いのか、どうすれば住民の方々の健康状態を改善し健康寿命を延ばすことができるのか、真剣に班員と議論することができた。
乳児健診実習の感想
- 乳幼児健診が印象に残った。乳幼児の健康はほとんどお母さんに委ねられており社会的決定要因があまりに大きいのだとわかった。お母さんの精神的ケアや生活状況の確認の重要性を実感した。
- 乳児検診で、子育てをするお母さん方がどのようなことを不安に思うのかなどを知って、乳児検診という場が医師や保健師がその不安を解消したり、医療へ繋げる役割をしていることを学んだ。
院外薬局実習の感想
- 薬剤師の方が薬の味や後発品の薬物動態、値段などを考えながら調剤されているという話も伺うことができ、教科書では学べない現場の声を知ることもできました。
- 薬剤師と患者とのコミュニケーションによって診察室では話せないことを薬局で話してくれることもあるようで、それをフィードバックできるような体制を整えていることも知りました。チームで医療を行うにあたり、情報を共有する姿勢を忘れないようにしたいと思います。
院外薬局実習の感想
- 薬剤師の方が薬の味や後発品の薬物動態、値段などを考えながら調剤されているという話も伺うことができ、教科書では学べない現場の声を知ることもできました。
- 薬剤師と患者とのコミュニケーションによって診察室では話せないことを薬局で話してくれることもあるようで、それをフィードバックできるような体制を整えていることも知りました。チームで医療を行うにあたり、情報を共有する姿勢を忘れないようにしたいと思います。
- 薬局での実習では、処方箋に疑問点や不明点を感じた場合に医師に内容の確認を行う、疑義照会の制度があることを教えていただいた。疑義照会は毎日10件以上あるとのことで、医師になるうえで制度を知っておき、薬についても十分な知識が必要であること、また間違いがある分だけ、患者さんを待たせてしまうということは知っておかなければならないと感じた。
- 薬局では実際にシロップの計量をさせてもらったり、すぐ近くで薬剤師の仕事を見学させていただき、コメディカルの仕事ぶりや医師との連携について一部見ることができた。今後医師として働く際に、薬剤師が仕事をしやすいように処方箋や患者さんへの指導に気を付けていきたいと思った。
訪問リハビリテーション実習の感想
- 訪問リハが印象に残った。病院で実施するイメージしかなかったので、訪問リハを見学することで、リハビリこそ在宅で過ごされている方に必要なのではないかと感じた。
- 介護予防教育に参加した際に、PTさんのお話が非常に面白く、理学療法的手法について興味を抱き、非常に印象に残った。PTさんと一緒に介護予防教室に参加したが、地域の高齢者の抱える健康問題や活動への参加障害となる神栖地域の要因が理解できた。
- 訪問リハの現場を覗くこともできた。訪問リハは、理学療法士さん2~3名とボランティアさん2~3名が地域の方10名弱ほどを相手に、地元の公民館を利用して行っていた。内容としては、認知症のスクリーニングを行う、体操を通じて体力の向上を図る、といったものであった。このように地域の高齢者の方々の認知機能や体力向上に努めることは非常に大切なことであると思われるが、問題点も多く見受けられた。一つは、公民館でまとめて行われるため、参加の前提として、家から出て歩いて来られる必要がある。寝たきりや引きこもってしまっている高齢者の方々を拾い上げることが出来ていない。二つ目は、参加する高齢者同士でやはり体力の差が大きく、体操にしてもどこに中央値を置くかが難しいことである。同じメニューでやっていると、全然出来ない方には劣等感やプレッシャーを与えてしまい、それが訪問リハのドロップアウトへとつながっていく。三つ目は、地域のボランティアの高齢化が進んでいるということだ。今回担当だったボランティアさんは少し前に認知症のスクリーニングに引っかかってしまったという話を伺って、現代社会において医療を支える若者が少なくなっている事実を身近に感じることが出来た。きっと若者は仕事が忙しく、地域の人を支えるボランティアなどをしている暇はないのだろう。今の若い世代の仕事に対する余裕が少しでも増えていけば、地域の医療を支えるサポートもより良い方向に変革していけるのかもしれない。
訪問看護実習の感想
- 訪問看護師が細やかな気配りや工夫をされておられたのが印象的であった。患者さんだけでなくて介護をしている家族の方がこれまでどんな経緯で今は介護をしていて、どんな事に困っていて、どんな気持ちで(本人が実際話してくれること以上に推し量っていた)、またその家族の介護をサポートする最善の方法を工夫して接していた。
- 在宅診療カンファレンスでは、様々な医療、社会的な問題を持った患者さんに対してのサポート方法を多くの医療職が時間をかけて話し合っていることがしれた。議論の中で、患者さんだけでなく、患者家族の健康状態についても情報を共有している場面が多く、訪問診療、訪問看護での特徴の1つだと感じた。また情報共有のために医療用の安全性の高いSNSアプリを使用していたことは驚きだった。
- 訪問看護師の方も、患者さんのできることを尊重し、ほめる言葉をたくさんかけていました。患者さんがとても嬉しそうに「また来てね」とおっしゃっていたのが心に残りました。
訪問診療実習の感想
- 訪問診療に同行させていただいたことで、今まで自分が見ていた患者さんは病院の中での限定された姿であり、病院を退院して終わりではなく自宅での日常生活が続いていくという当然のことを実感することができた。どのような家に住んでいるかは見てみなければ想像しきれないことも多く、訪問することの大切さを感じた。
MSW・地域包括支援センター実習実習の感想
- 生保の患者様ご本人とMSWの方や市役所の職員が話し合いをする場に同席させていただく機会をいただいた。人が健康である要因は、単に病気の有無のみに限定されず、家庭の状況や経済的問題等にも大きく影響を受けることを再認識しました。
- 患者さんそれぞれの考え方や事情、問題の捉え方の違いを把握しながら、それぞれの専門性を活かした解決策の提示がそれぞれの現場でなされているのを見ることができ、医師以外の職種と協力するためには、どういったことを理解しながら学んでゆくべきなのかを考えさせられました。
- 診察室の内や外では、見えてくる患者さんの状況も異なり、必ずしも自身が見えている患者像が正しいとは限らず、より広く話や意見を聞くことが、患者さんを支えてゆく上では重要だと感じました。
- 授業のスライド上でしか学んだことが無かったMSWを実際に経験できた。患者さんが加入する保険、退院に必要な相談や手続きをする業務内容に加え、入院前の紹介状の管理、家族や経済面で抱える不安や虐待の相談も行えると知った。MSWに付いて病室に行きある患者さんの金銭面の相談に乗った際には、医療関連の保険・法律のみならず固定資産や相続についても十分に知識が必要だとわかり、MSWの活動の幅がとても広いと思った。また、済生会では無料定額診療と「なでしこプラン(生活困窮者支援事業)」を独自に行っており、実現は難しいのだろうがこういった制度が普及していないことに驚いた。
- 患者さんがMSWさんと関わるまでの経緯について、第一ステップは医師や看護師から始まることが多いことを知り、今後医師として働く際に、患者さんの生活背景(家族や友人など人間関係、金銭面、病気や治療への気持ち)をしっかりと見た上で、必要であればMSWにしっかりと[つなげる]ことの重要性を痛感しました。他職種への知識を深めるとともに、それらのサービスへの架け橋となる自覚を持たなければならないと感じました。
- 地域医療連携室での実習では、MSWの業務として、実習以前は退院前の施設との調整という業務しか知らなかったが、それだけでなく、様々な問題を抱えた患者さんの相談窓口としての役割を持っていることを知れた。患者さんやその家族に合わせた医療福祉サービスの情報提供など、患者の生活に近いところに関わる職種の一つだと感じた。
- MSWは神栖済生会病院に属してはいますが、当該院の患者さんだけでなく当該院をかかりつけとしていない方々に対しても相談にのることを知り驚きました。また、その多様な相談内容に対し取り組む必要があることを知り、医師や看護師とはまた違った社会問題に対応する力が必要とされることを学びました。時には、患者ご家族との窓口になり、そこに潜在する問題の矢面に立たされることの大変さの片鱗も見学させて頂きました。
- レジュメもわかりやすかった(ソーシャルワーカー実習)。ソーシャルワーカーの方からは、どんな患者さんとも良い関係を築き、背景を聞きだせる面接を行うヒントを得ることができました(「話すのが苦手なら、事前に患者さんの出身地や職業を調べて話のタネにする」!)。
地域診断実習の感想
- 医療はやはり一つの職種では提供できず、多職種の連携の基に成り立っているということを再確認することができました。このことを忘れずに、今後も病院の中の医療だけではなく、その外にまで目を向けていきたいと思います。
- 地域に密着し、「場」全体を診るという経験は今までになかったので、そのような大きな視点で医療に携わることを学べたのは役に立つと感じる。
- 病院という場ではどうしても患者さんの病気にばかり目がいってしまいますが、それだけでは患者さんを「診た」ことにならないと身に沁みて感じました。
- 1週間の泊まり込みの実習で神栖について多くのことを学ぶ機会を得た。街並みだったり、そこに住む人だったり、その人が食べているものだったり、その人が通う病院だったり、神栖の成り立ちだったり。よく見て触れ合えばその一つ一つが魅力的で温かいことを知った。そして気づけば「神栖のために医学生としてできることは何だろう」とみんなで考えるようになった。あと少しで医師として働くものとして、この実習で得た「医療の面から市民の一員として市をよりよくするために貢献する」という気持ちを忘れずにいたい。
- 防災アリーナは神栖地域の人々の健康増進に役立っています。私たちは二回、実際ジムに行き汗を流しました。夕方から夜にかけて伺ったのですが、その時間帯は仕事終わりの人たちで混み合っており、年齢層も様々でした。プールも併設されているため、比較的高齢の方でも運動しやすい環境だと思います。適度な運動は、きっかけがないとなかなか始めにくいとは思いますが、防災アリーナは多くの人々の運動のきっかけになっているのではないでしょうか。しかし、高齢の方も是非利用してほしい施設である一方、神栖地域は車社会であり,運転ができない高齢者の方々にとってはアクセスしにくいという課題も有していることに気づきました。
- 6歳から隣町の鹿嶋市で暮らしていたが、「あまり鹿行地域について知らなかった」ということを認識した。今回は一歩引いた立場で地域を「客観視」することができました。
- 交代勤務の方の服薬習慣等、その地域や職種ならではの問題があることを知った。神栖済生会病院や薬局で働く医療者の方々は、神栖の特徴を踏まえて業務にあたっていらっしゃった。臨床に携わる上で、その地域について知っていることの大切さに気がついた。
- 出会った方が皆さんとても優しくしてくださり、とてもありがたく感じた。私たちの実習のために、先生方や地域の方々など、とても沢山の方が協力してくださっていることを知り、その分責任を持って学びたいと思った。私たち医学生に寄せてくださる期待の大きさと、私たちが為すべきことの重みを感じ、身の引き締まる思いだった。
- 一週間の神栖での実習はたくさんの方の優しさに支えられた充実したものでした。
- タクシーの運転手さんも皆さん優しく気さくで、神栖の歴史や日々の生活について道中様々なお話を伺うことができました。
- 地域診断発表会の際、教員が問いかけや補足説明をしてくれたことで、私達が見聞きして学んだことを、より具体的に言語化し、実習の成果を整理することができた。
- 今回の地域診断で様々な立場の人からの意見を聞くことで、医療者と非医療者間には価値観や理解のギャップがあることにも気づいた。例えば、健康は医療者からすれば、最優先事項であったとしても、生活者にとっては意識する余裕がなかったり、彼らにとっては、他に優先順位の高いことがたくさんあるかもしれない。
- 港公園の塔から見える工場風景は圧巻だった。友人曰く「三重の工場夜景より綺麗」とのことなのでおそらく本物の綺麗さなのだろう。
- インフラや職種の分布、生活習慣など、その地域の特徴を知ることは、その地域に必要な医療を実践する上で必要不可欠だということがよくわかり、今後どこで働く上でも役立つ考え方だと思いました。
- 大変魅力的な実習をオーガナイズしていただきありがとうございました。大学病院に留まるのでは体験できない数々の大変貴重な体験ができ、大変勉強になりました。「学生が受けたい医学教育」でした。
- 神栖では、かっこいい働き方、嬉しいヒントをたくさんいただくことができました。
- 神栖の1週間で学んだこと、感じたことを今後も忘れず、いつか、「この先生に診てもらいたい!」と思っていただけるような、そんな安心感のある医師になって皆さんに恩返しをしたいです。
産業保健実習の感想
- 神栖産業医トレーニングセンターもあり、産業医学教育のメッカなんだと知った。
- 産業医の田中先生のお話を伺った上で、工場内部を見学することができ、例えば熱中症や薬品による負傷など、労働環境がもたらしうる健康被害について理解できた。
- 非常に暑い部署を実体験したうえで、疾病予防のために産業医と産業保健師が職場環境の管理を行っている実際を知ることができたのがよかった。
- 職業や勤務環境に特有な健康問題へのマネージメントを目の当たりした。この実習をきっかけに、職種によってどのような課題があり、また同時に、共通していることは何かという点に、すごく興味がわいてきた。さらに学んでゆきたい。
- 産業医が自分自身の選択肢の1つであることを実感した。私は児童精神科医を志望しているが、学校における学校医やスクールカウンセラーのように、社員に対しても、会社ぐるみで働く人を支えるシステムの構築に尽力されている点に感銘を受けた。
- 会社の中での産業医の立ち位置や職場の在り方を計画するなどシステムを作ることによる影響力を知り、やりがいのある仕事だと思った。
- 自分が想像していなかった世界で働く方々の背景を知る大きな契機となったと同時に、患者さんと向き合っていく上で、その方の背景を知ることの重要性を学んだ。
- 先生の楽しそうな様子が印象的だった。
- 産業医のメンタルケア以外の介入を知ることができ、予防医療的な思考が今後役に立つと思った。
- 共同研究に興味がわいた。
- 工場の規模にただただ圧倒された。同時に、危険な環境下で作業を行う精神的身体的負担について考える機会となった。産業医の熱意あるお話をお伺いし、病院に来る前にできることは目に見えにくくても絶大な効果があることを感じました。
- 膨大な人数の従業員の方に対して、医師、看護師、保健師など多職種で健康に対する様々な取り組みをしていらっしゃり、その熱意が印象的でした。
- 臨床の現場(治療)から社会復帰する際に、産業医がどのように病院の医師と連携をとっているか、職場環境を現場の社員とともに調整しているかの実際を垣間見ることができた。
- システムの構築が重要だと繰り返しおっしゃっていて、このことは産業医学や医療関係者同士の連携にとどまらず、どの組織においても、有機的に機能し、進歩する上で重要であると考えた。このような観点で俯瞰して動ける臨床医を目指したい。
診療所実習の感想
- 城之内医院では、地域を支える医療を見ることができました。受診する患者さんたちはとても城之内先生を信頼しているなと感じました。神栖に何もないころから診療所を続けているということももちろんですが、先生もとても親身になって話を聞いていて、このようにして信頼関係を築いていくのだなと思いました。また、警察車両で運ばれてきた遺体の検死も見学させていただきました。1ヶ月以上放置された、一人暮らしの高齢の方でした。見た目も衝撃的でしたが、この検死を年に100件ほど見るということにも驚きました。大学病院では見ることのできない地域の健康を守る診療所の役割について学ぶことができました。
- にへいなかよしクリニックでの実習。理事長の二瓶先生がすごく親しみやすい方で、地域で開業医として働く楽しみや工夫についてのお話がとても印象に残った。
- にへいなかよしクリニックでは、老人ホームへの訪問診療に同行させていただいた際、二瓶先生から高齢の患者さんとお話をする極意(「否定しない」「大きな声を出すのではなく、近づく」「落ち着いたトーンで話す」)を教わりました。
- 鹿嶋ハートクリニックでは、地域のクリニックの働きぶりという点でも大変勉強になった。生活習慣がどれだけ健康に悪いのかを改めて実感した。
- 高血圧の診察で、降圧薬を処方はしていたが、食事などはそこまで気にしなくていい、と言われていて、医師は治療のために指導するけれど、患者さんにとっては美味しいご飯やお酒を楽しむことのほうが大事な場合がある、という話がとても印象的であった。患者さんがどう生きていくのか、ということを尊重することも大切だと感じた。
- 鹿嶋ハートクリニックの院長先生は、クリニックを開設され、外来で冠動脈CTを含めた検査やカテーテル治療、静脈瘤の手術やペースメーカーなどの植え込みなどの手術もされておられた。さらに手術後のリハビリや往診なども行っておられ、個人クリニックで地域の医療体制を変えるほどの改革を行っておられることに感動した。
- にへいなかよしクリニックの実習では、医療が成り立つためには、診療所と大病院の両方がそろわないと十分な医療は提供できないのだと知った。
- 医療過疎地域での地域医療の在り方、開業医の在り方について、その姿で教えてくださった。私のこれまでの人生の中で一番印象に残った。
- 地域に溶け込んだ医院だからこそ、家族と医師の信頼関係が成り立っており、生活習慣や精神状態を知っているからこそ、その人にあった治療や指導ができるのだと感じた。
- 住民のヘルスリテラシーを高めるような指導もされており、目の前の患者だけでなく、「地域を診る」を現実化している様子を見て将来役に立つと感じた。
- “城之内先生と患者さんの信頼の深さ”が印象的であった。「◯◯さんは食事制限はできないからせめて間食をなくしてみよう」、「◯◯さん今日は声がちょっと違うね、風邪ひいて声出にくくなってない?」など普段の患者の人となりを知っていなければできない絶妙なアドバイスをしておられ、まさに地域医療だと感じた。これは長くその土地に根差し、そこに住む人々の生活、さらには個人の性格を知りえないと絶対に実行できない医療体系であり、この信頼を築くためには患者ひとりひとりに向き合う謙虚な姿勢が大切なのだと思った。
- 生活習慣病の指導、健康診断や産業医活動、鹿島アントラーズのチームドクター、そして検死書の作成まで幅広く地域医療を支える根幹病院であることに驚いた。
- 貴重なお時間をさいて実習させてくださりありがとうございました。
住民体験・異業種帯同実習の感想 ~株式会社 丸や 編~
- 医療者以外の目線からの医療者のあるべき姿を学ぶことができた。
- 社長さんが病院にかかった時に医者が目を見て話してくれたときは感動すると同時に安心した、ということを熱心にお話になっており、患者さんに寄り添う態度というのはやはりとても大事だと実感することができた。
- メロンの苗植えを体験させていただき、ハウス内の環境や作業姿勢など実際にやらないと分からないことを知ることができました。
- 社長の思い出話で印象的だったのは「触診の前に手をさすって温める医者、畑の安否を心配してくれる医者、画面ばかり見ないで椅子ごと体の向きを変えて話を聞いてくれる医者がいて感動した」という話だ。手を温めるのはOSCEで習い、患者さんとの体の向きはさらに低学年で教わる事だがいつの間にか忘れそうになっていて、何度も実施してしっかりと身につけておかなくてはいけないと気づかされた。
- 社長の様々なリスクとの向き合い方や挑戦する姿勢、自己分析などを踏まえて、自分の頭で考えて実践し、結果を残している姿に本当にすごいと感じた。また、それを上回る社長の人間性に本当に尊敬の念を抱きました。
- 地域医療を支えているのは、医師や保健師だけではなく、地域の名士を含めた人々であることを感じた。
- 丸やの社長の海老原さんの生き方がとにかく素敵でした。強い信念と柔らかい優しさやユーモアを併せもつ方で、まさに理想の上司だと思います。リーダーになるための資質を学ぶことができました。
- 私自身は人生経験が浅く、医師になりたてのころは、自信が持てず多くのことに悩んでしまうかもしれません。そんな時でも、患者さんに喜びや安心を与えられるように接しようという気持ちは忘れてはならないこと。そして、経験を積んで仕事に慣れたとしても、初心を忘れずに常に最前線で働いていく姿勢を貫くこと。この2つを海老原さんとの対話を通して、改めてそう心に決めました。
住民体験・異業種帯同実習の感想 ~神栖法律事務所編~
- 安重弁護士は、神栖済生会病院の医師や日本製鉄(株)の産業医の方のこともご存じで、協働して神栖市の課題に取り組んだり、ヘルスプロモーションをしたりすることもあると聞いて衝撃を受けた。「多」職種連携に、医療職以外の多彩な職種が関与することを胸に刻んだ。
- 弁護士として見られるポイントが相談者の生活のあらゆる面に及んでおり、それらを聞き出す技を間近で見ることができ、情報の集め方について私の今後の医師人生への糧となりました。
- 安重先生のご指導のもと、市役所での相談会に同行させて頂きました。相談内容をお聞きする際のアプローチが、まずオープンクエスチョンから始められ、重要なポイントをクローズクエスチョンで聞く・傾聴することなど、医療面接と共通する点が多かったことが印象的でした。
- 安重先生は神栖の企業だけでなく、小中学校にも関わっておられ、一介の医師よりも、はるかに地域に貢献されておられると感じた。
- 「鹿行地域は医療過疎地域のみならず、司法過疎でもある」という言葉が印象的でした。
- 医療は地域に貢献している特別な職種だという傲りがありましたが、様々な職種が、地域のためにそれぞれの領域で貢献し、地域を守っているのだということに気がつかされました。
- 弁護士とクライアントとの双方の歩み寄りの大切さを経験できた。
- これは医療者と患者家族との関わりにも共通することで、医学的に正しいことを伝えるだけでは、問題解決に立ち向かい、共に歩むことはできない。
- 相手の視点・考えを受け止め、協働関係の構築が必要で、これを達成するには丁寧な対話を通した理解の共有が重要であると、弁護士の安重先生の働きぶりを見ながら思った。医師は、対話の中で、持ち込まれた問題の背景に何があるのかを掘り下げたり、価値観・人生観などを踏まえ、互いに協働して最善の解決策を見つけたりするべきで、これがインフォームドコンセントであると分かった。
調剤薬局実習の感想
- 医師の異動による薬が変化することなどの問題を知ることができ、将来自分が薬を処方する際の意識が変わると感じた。
- 一包化した薬を教える手伝いや、薬の味見、軟膏の調剤など様々な体験をさせていただいた。
- 薬の味を知ることで、特に子供に薬を処方する際の説明に活用できると思えた。
- 病院医師とのやり取りがFAXであったことも印象的だった。
- 処方の確認に時間がかかっており、チーム医療の妨げになるとも思えた。
- 普段知ることのできない薬局の現場を見ることができてよかった。
- 小児でどうしたらきちんと薬を飲んでもらえるかを考える良い機会になった。
- 正しい薬の飲み方(処方通りにかかさずに飲む、最後まで飲み切るなど)を知らない人が多かった。
- 医師だけでなく、薬剤師も足りていないことを知った。
滞在実習の感想
- 茨城県で生まれ育ってきましたが、神栖には数回しか来たことがありませんでした。神栖市に1週間住まわせていただき、愛着がわいた気がしています。神栖の医療過疎は非常に深刻で、一刻も早い改善が必要であるという危機感を覚えました。これからまた大学に戻り、茨城の医療について学習を深める所存です。将来何らかの形で恩返しができればと考えております。
- 茨城県が医師不足であり、医療過疎の地域がたくさんあるということは知っていたが、つくばに住んでいると周りに大学病院も含めた大きな病院がいくつもあり、実際には茨城県の医師不足問題を実感したことはなかった。しかし、今回の神栖市の5日間地域に泊まり込んで実習することで、住民がどのような医療問題に直面しているか、ということを深く考えさせられた。
- これから医師になって多くの人と接する機会があるので、患者さんサイドの住民の方とお話ができ、中にはその人の人生観や価値観に驚かされることもあったが、心から尊敬できる人に会ったのは貴重な経験だった。
- 神栖での実習は医療現場だけでなく、その背景に迫ることができたのは、神栖市の職員さん、旅館の女将さん、先生たちや多くの実習協力者のおかげだと感じた。
- 医師に対して求められることは、治療のみならず、治療を提供する環境やスタッフの態度や人間性からにじみ出るものにあるというということが最も大きな気づきでした。
- 多くの方がこの実習に関わってくださり、実習を支える側の方々への感謝の気持ちが、今までの実習よりも自然と湧き上がってきました。このような実習や研修の場でも、普段はあまり意識しないけれど、実はそれが誰かの努力や気遣いが合ってこそ成り立つということもあるのだろう、ということに気づきました。そういう方たちへの努力に気づき、自然にお礼を言えるような医師になりたいと思います。
- 神栖の良さとこれからの課題を身をもって体験できたので、茨城県民として地域に貢献できるような医師になりたいと思います。
- 宿泊することで他の人たちとの交流があって、深く神栖市を知ることができた。宿泊先で様々な人と交流できるのはとてもいいと思う。その土地の人と関わり、文化的・社会的背景を知り、考え方を知り、地域の特徴や住民の考え方を知ることが医療を提供する上で重要だと知った。
- 病院に積極的に通院する層とは異なる方々も多く、そのような方の生の声を伺うことができ、貴重な体験になった。
- 宿泊されている見た目がイカツイ職人さんとお話したときは、最初は怖く感じてしまうこともありました。しかし、お話しさせていただく中で、先入観を持たずに話すことの大切さに気づきました。
- 滞在期間中は、ボリューム満点の美味しい食事や快適なお部屋、そして「人の温かみ」を感じるとても良い旅館でした。のぐち旅館の女将さんはじめ、スタッフの方々、大変ありがとうございました。
- のぐち旅館の女将さんがとてもフレンドリーで、一生心に残る経験ができたと感じた。1週間宿泊することで、神栖のいいところをたくさん発見できた。
学生から神栖市への提言(抜粋)
交通について
- 街頭を増やし、夕方以降でも車以外の移動をしやすくする。
- 自転車専用レーン・レンタサイクリングサービスの導入。マラソンコースなどを作り、街灯や歩道を整備し、住民の運動を促進する。「トラックが多くて、自転車で外出したいけど怖くてできない」という住民の言葉から課題に気づくことができた。
- つくば市同様、道路が広く区画がシンプルであり、坂が少ないため、自転車専用道路を整備すれば、安全に走行できると思う。またバスや鉄道と比較し、財政負担になりにくい。さらに、気分転換などの目的でサイクリングが定着すれば、運動の習慣化や禁煙にも繋がるかもしれない。
- 高齢者用に神栖市内Uberの創設や三輪車・電動アシスト自転車を設置する。
- 雇用力の高い企業が集まる工業地帯を通しつつ、銚子と鹿島を結ぶ鉄道の整備(既存の貨物路線である鹿島臨港線を活用)
商業施設について
- ラウンドワンのような施設を作ることによって、家族でも遊びに行ける、体を動かすことによって健康増進にもつながる、ほかの地域からラウンドワンに来るお客さんによって経済も潤うなどの効果も狙えるのではないかと考えられる。
- 隣の銚子にある海鮮市場のようなものを現代風のデザインで、神栖市にも創りたい。観光者も集まるかも。銚子のものは少し古いので優位性があるかと。
- ランドマークとなるバルターミナル等の建設
観光アピール・まちおこしについて
- 風力発電と海岸という景観は武器になるのでは。海岸周辺にきれいなカフェ併設の施設などあったら地元の方や観光客も来るのではないか。さらにそこでお土産や名産品などが集まっていて購入できると良い。
- 風力発電機をデコレーションし、新たな観光資源として活用する
- 工場夜景観光のPR
食や運動に関して
- パチンコの椅子をエアロバイクに交換するプロジェクトを推進したい。市内に大型パチンコ店が多数あった。長時間のパチンコで運動不足になるのを防止するため、パチンコ台の椅子のうち、いくつかをエアロバイクに切り替える。その台では、一定時間以上漕ぎ続けている間は、当たりやすくなる仕掛けを設けておき、運動推進を図る。パチンコをしながら、玉がよく出るのであれば、その台の利用者も増えるのではないだろうか。
- 工場勤務の労働者の方の食事が、即席麺のようなものが多い。売店に野菜増しができるような小鉢を安く提供するような取り組みをしてもよいと思う。
- 飲食店に自転車や徒歩で行った際に、50円引きやサイドメニュー1品無料などのサービスを提案したい。
- 市での食事センターなどを設立し、独居高齢者や母子家庭などへ食事宅配サービスを行う
- ピーマンを健康に活かせないかと思い調べてみました。パプリカに多く含まれるキサントフィルだがピーマンにも含まれる。このキサントフィルカプセルを飲む群と飲まない群で比較した際、12週間後の内臓脂肪領域(abdominalvisceralfatarea(VFA))、BMIが飲んだ群で有意に減少した。と記載してあった。ffectofOralPaprikaXanthophyllIntakeonAbdominalFatinHealthyOverweightHumans:ARandomized,Double-blind,Placebo-controlledStudy.(JOleoSci.2018Sep1;67(9):1149-1162)
人びとの健康や医療について
- 神栖という町は気候的にも、経済的にもとても住みやすい街で、若い世代も多く勢いのある町だと感じました。それにも関わらず、医療機関や教育機関がないという少し特殊な状況で、一口に医療過疎といってもいろんな状況があるということを学びました。偉そうな指摘になり恐縮ですが、現状だと自分が将来神栖で働きたいかと言われると少し難しいかなと思ってしまいます。医療者の教育体制がより整備され、医師としてのスキルアップが見込めるような環境が整うなどすれば、住みやすさという利点が最大限に活きてむしろ働きたいと思える町になるのではないかと思います。地元の方との話からは、温かな人柄や地元への愛が伝わってきますし、仕事で別の地域からやって来た人たちとの融和もできている素敵な町だと思います。
- 1年や2年単位で交代で医師不足地域に従事するということであれば、給料やワークライフバランスの強みを活かして医師を誘致できるのではないだろうか。
- 禁煙に成功した人に禁煙成功カードのようなものを発行し、お店などで割引があるような制度にする
- 産業医と地域の診療所とのつながりを強化することで、必要に応じて禁煙外来やアルコール依存症治療の紹介を行えるようにする。大きな企業の産業医においては、禁煙指導外来やメンタルヘルス対策をはじめとした健康教育ができるようにする。
- 電子カルテシステムを医療圏内で共通化することで、患者さんの情報共有がスムーズになる
- 医師だけでなく、看護師やセラピストの給料を上げて、働き続けてもらうような環境を作る。医療は医師だけでは成り立たない。
- 工場・企業の食堂メニューで減塩を徹底する。
- 臨床研究のモデル地区(久山町研究のような)となる。
- プライマリ・ケアの診療所を増やし、神栖済生会病院では、専門性の高い医療に特化する。
茨城県 医学部進学希望者のための高校生・中学生医学セミナー
全実施内容のうち、当寄付講座および総合診療科メンバーのみを掲載

産業医講習、神栖産業医トレーニングセンター
日本医師会認定の産業医講習会講師のうち、つくば総診グループによるものを抜粋
2022年
- 前期研修8月6日/8月7日 阪本直人 健康保持増進
実地/後期研修 8月27日/8月28日 - 吉本 尚筑波大学 総合診療科新しいアルコール治療:減酒治療について
福田 幸寛筑波大学 総合診療科行動変容
実地/後期研修 9月10日/9月11日 - 福田 幸寛筑波大学 総合診療科 眠くならない睡眠の話
実地/後期研修 10月22日/10月23日 阪本 直人筑波大学 総合診療科健康保持増進
実地/後期研修 11月5日/11月6日 - 阪本 直人筑波大学 総合診療科運動指導の実際
実地/後期研修 12月10日/12月10日 福田 幸寛筑波大学 総合診療科行動変容
2023年
- 実地/後期研修 2月11日/2月12日
吉本 尚筑波大学新しいアルコール治療:減酒治療について - 実地/後期研修 3月11日/3月12日
阪本 直人筑波大学 総合診療科 運動指導の実際
福田 幸寛筑波大学 総合診療科 眠くならない睡眠の話
ヘルスプロモーション(健康教育・ワークショップ)
小・中学校対象

住民対象




多職種教育 神栖市・全国の医療職や医療系学生対象

その他、全国の医療者向け等の講演などは別途記載。
論文・著作等
原著
- Nagasaki K, Seo E, Maeno T, Kobayashi H:Diagnostic accuracy of the Single-itemMeasure of Burnout (Japanese version) for identifying medical residentburnout.Journal of General and Family Medicine 23(4):241-247,2022
- Kajikawa N, Yokoya S, Maeno T:COVID-19 Vaccination Willingness andAssociated Factors in Japanese Primary Care Patients: A Cross-SectionalStudy.JOURNAL OF PRIMARY CARE AND COMMUNITY HEALTH 13:1-10,2022
- Kataoka Y, Maeno T, Inaba T, Ninn S, Suzuki M, Maeno T:A qualitative study offactors promoting EBM learning among medical students in Japan.Internationaljournal of medical education 13:215-220,2022
- Yamamoto Y , Haruta J, Goto R, Maeno T:What kinds of work do Japaneseprimary care physicians who derive greater positive meaning from work engagein? A cross- sectional study.Journal of General and Family Medicine:1-8,2022
- Haruta J, Takayashiki A, Ozone S, Maeno T, Maeno T:How do medical studentslearn about SDH in the community? A qualitative study with a realistapproach.MEDICAL TEACHER 44(10):1165-1172,2022
- Haruta J,Goto R,Ozone S,Kimura S,Teruyama J,Hama Y,Maeno T:Howdo ggeneral practitioners handle complexities? A team ethnographic study inJapan.BMC PRIMARY CARE 23(1),2022
- Haruta J, Takayashiki A, Goto R, Maeno T, Ozone S, Maeno T:Has novelcoronavirus infection affected the professional identity recognised by medicalstudents? – A historical cohort study:TAPS 2023 8(1), 3-12,2022
- 中山元, 舛本祥一, 春田淳志, 前野哲博:訪問看護サービス利用の有無と,家族介護者からみた多職種によるケアの質評価との関連.日本老年医学会雑誌59(2):209218,2022
- 植松 洋, 前野 貴美, 後藤 亮平, 小曽根 早知子, 高屋敷 明由美, 春田 淳志, 鈴木 將玄, 前野 哲博:医学生の多職種連携を学ぶ準備状態はどのように変化するのか? 卒前専門職連携教育のコホート研究.保健医療福祉連携(1883-6380)15巻1号 Page4142(2022.03)
- 陶山 里佳, 鈴木 將玄:瀬戸内海巡回診療船「済生丸」と病院船の現状・課題と今後の展望.日本プライマリ・ケア連合学会学術大会13回 Page SP-15(2022.06)
- Kataoka Y, Maeno T, Inaba T, Ninn S, Suzuki M, Maeno T.:A qualitative study offactors promoting EBM learning among medical students in Japan. Int J MedEduc. 2022 Aug 26;13:215-220. doi: 10.5116/ijme.62eb.7c19. PMID: 36036207
- 鈴木 將玄:くすりによる嚥下障害.日本ヒューマンケア・ネットワーク学会誌(24343374)20巻1号 Page10-15(2022.10)
総説
- 前野哲博 :【家庭医療-総合診療に続くサブスペシャルティとして】家庭医療専門医,カレントテラピー40巻2号,ライフメディコム,東京,2022:116-120
- 前野哲博 :これからの地域医療をめぐる話題.茨城県医師会報825:54-82,2022
研究費、補助金獲得
- 前野哲博 :厚生労働行政推進調査事業費補助金(政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業))「卒前教育から生涯教育に至るシームレスな総合診療医の養成・確保に関する研究」
- 前野哲博 :日本漢方医学教育振興財団/助成金事業「症候別アルゴリズムを用いた漢方医学教育」
- 前野哲博 :共同研究「臨床薬学教育プログラムに関する研究」(医学アカデミー)
- 前野哲博 :共同研究「薬剤師を対象としたスキルミックスプログラムの開発」(ウエルシア)
学会発表
- 前野哲博 :医学部における漢方教育の在り方~医学生にわかりやすい漢方教育を目指して~.漢方医学教育SYMPOSIUM 2022,千代田区,2022月2月
- 川田尚吾,前野貴美,横谷省治,前野哲博:COVID-19感染症流行下における地域住民の身体活動量低下に関連する因子.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 前野貴美,横谷省治,大澤亮,吉本尚,前野哲博:ICPC(InternationalClassification of Primary Care Second Edition)-2を用いたプライマリ・ケアにおける医療ニーズの検討.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 山本由布,春田淳志,後藤亮平,前野哲博:プライマリ・ケア医はどのような経験に仕事の意味を感じているか?-質的帰納的研究-.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 中山元,舛本祥一,春田淳志,前野哲博:家族介護者が患者として経験するプライマリ・ケアの質は介護負担感と関連するのか.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 髙木博,大塚貴博,小曽根早知子,菅ケ谷純一,小森聡子,倉田房子,広川健信,前野哲博:継承にまつわるエトセトラ~家庭医・総合診療医として家業を継承する.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 稲葉崇,後藤亮平,春田淳志,前野哲博:定期通院している高齢者の帯状疱疹ワクチン接種と患者経験(Patient Experience)とは関連するのか?~症例対照研究~.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 久野遥加,舛本祥一,福田理英子,長谷川優美,前野哲博:両側の視力低下で発症したビタミンB12欠乏症の1例.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 前野哲博 :新家庭医療専門医制度における緩和ケア教育の位置づけと今後の方向性.第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,横浜,2022月6月
- 中山元,舛本祥一,春田淳志,前野哲博:家族介護者の介護継続意向に関連する要因-訪問診療と外来診療別の検討.第4回日本在宅医療連合学会大会,神戸,2022年7月
- 小曽根早知子,高屋敷明由美,春田淳志,前野貴美,前野哲博:地域基盤型医学教育に組み込んだ健康の社会的決定要因教育プログラムでの医学生のリフレクションレベル分析.第54回日本医学教育学会大会,高崎,2022月8月
- 前野哲博 :日本の将来を見据えた、これからの生涯教育の理想的な方向性を考える特に生涯教育で強化必要な実践力とは 生涯教育としてのノンテクニカルスキル.第54回日本医学教育学会大会,群馬,2022月8月
- 小川良子,瀬尾恵美子,沼尻晴子,田中麻衣,宮崎貴寛,前野貴美,高屋敷明由美,木村友和,前野哲博:筑波大学医学群医学類生のCOVID-19禍での臨床実習の到達度に関する比較研究.第54回日本医学教育学会大会,群馬, 2022月8月
- 瀬尾恵美子,小川良子,沼尻晴子,田中麻衣,宮崎貴寛,前野哲博:コロナ禍における臨床研修医の研修開始時のストレス反応に関する全国調査.第54回日本医学教育学会大会,群馬, 2022月8月
- 高屋敷明由美,春田淳志,小曽根早知子,前野貴美,前野哲博:教員は地域の臨床実習で健康の社会的決定要因をどのように教えられるようになったのか?.第54回日本医学教育学会大会,群馬, 2022月8月
- 谷口拓未,井上理香子,末松三奈,高橋徳幸,岡崎研太郎,大橋渉,葛谷雅文,前野哲博:我が国における地域医療枠医学生及び卒業生の地域枠に関する認識.第54回日本医学教育学会大会,群馬, 2022月8月
著書・出版・制作
- 児玉和彦,前野哲博:Dr.前野のスペシャリストにQ!【小児科編】.ケアネットWeb/DVD, 株式会社ケアネット, 東京,2022
講演・講義等
- 前野哲博 :地域で活躍する総合医に求められる能力とは.全日本病院協会/日本プライマリ・ケア連合学会 総合医育成プログラム開講式,オンライン,2022年1月
- 前野哲博 :第27回全国労災病院臨床研修指導医講習会.労働者健康安全機構,オンライン,2022年1月
- 前野哲博 :第1回岩手県・岩手医科大学共催医師臨床研修指導医講習会.岩手県医師会/岩手医科大学,オンライン,2022年1月
- 前野哲博 :これからの地域医療をめぐる話題.茨城医学会地域医療分科会,オンライン,2022年1月
- 前野哲博 :全身倦怠.河北総合病院初期臨床研修医講習会,Web配信,2022年2月
- 前野哲博 :特定看護師に求められる臨床推論.兵庫医科大学医療人育成研修センター看護師特定行為研修課程 2021年度フォローアップ研修,オンライン,2022年2月
- 前野哲博 :医師はどうやって病気を診断するのか.令和3年度県立学校未来の医師育成事業「医学合同セミナー」,オンライン,2022年2月
- 前野哲博 :茨城県保健医療福祉職指導医講習会 ディレクター . オンライン,2022年2月
- 前野哲博 :臨床推論5.全身倦怠.総合診療塾,Web配信,2022年3月
- 前野哲博 :薬剤師に求められる症状対応~風邪・腹痛~.2021年度薬剤師生涯学習講座,Web配信,2022年3月
- 前野哲博 :安全で効果的な臨床技能教育/フィードバック技法.茨城県若手リハ専門職卒後研修 指導者講習会,つくば市,2022年3月
- 前野哲博 :茨城県の地域包括ケアシステムと医療.常磐大学,水戸,2022年4月
- 前野哲博 :総合診療とは/臨床推論.鹿児島大学医学部講義,Web開催,2022年
- 前野哲博 :フィードバック技法/研修医のメンタルヘルスケア.第18回秋田県臨床研修協議会 医師臨床研修指導医ワークショップ.秋田県臨床研修協議会,2022年6月
- 前野哲博 :研修医のメンタルヘルスケア.第28回全国労災病院臨床研修指導医講習会.労働者健康安全機構,2022年6月
- 前野哲博 :医療面接諭.茨城県若手リハ専門職卒後研修,水戸,2022年6月
- 前野哲博 :薬剤師に求められる症状対応~頭痛・胸痛~.2021年度薬剤師生涯学習講座,Web配信,2022年6月
- 前野哲博 :医療面接諭.メディセオ認定薬剤師講座,Web配信,2022年6月
- 前野哲博 :医療面接とプレゼンテーション.看護師特定行為研修,筑波大学附属病院,2022年8月
- 前野哲博 :「なりたい医師」になろう.R4年度医師の学校訪問,日立,2022年7月
- 前野哲博 :臨床推論を意識した情報収集とアセスメント.筑波大学附属病院看護部,つくば,2022年8月
- 前野哲博 :EBMを活用した 臨床決断ができる薬剤師への道.2022年度薬剤師生涯学習講座,Web配信,2022年9月
- 前野哲博 :令和4年度第1回茨城県指導医養成講習会 ディレクター. Web配信,2022年9月
- 前野哲博 :病院総合医として活躍するための能力とは.第63回全日本病院学会in静岡,2022年10月
- 前野哲博 :これからの薬剤師に必要な能力・役割とその教育.変化する薬学教育と薬剤師業務「薬剤師に求められるプロフェッショナルリズムを再考する」.2022年度薬剤師生涯学習講座(シンポジウム),Web配信,2022年10月
- 前野哲博 :令和4年度医師臨床研修指導医講習会 ディレクター.和歌山県地域医療センター,2022年12月
- 前野哲博 :同期が気づく「研修医のメンタルヘルスケア」.令和4年度初期臨床研修医研修,Web配信,2022年11月
- 前野哲博 :オンライン服薬指導でも役立つ!会話と処方内容から読み解く慢性疾患の管理.2022年度薬剤師生涯学習講座,Web生配信,2022月11月
- 前野哲博 :臨床推論の基本的な考え方.河北総合病院初期臨床研修医講習会,Web配信,2022年12月
- 濵田修平 :茨城県新型コロナウイルス感染症対策ネットワーク 高齢者福祉施設等における新型コロナウイルス感染症感染対策研修会 講師 「高齢者施設クラスター発生時の診療指針」潮来保健所(web開催)2022年8月
- 鈴木將玄 :〜健診結果のみかた〜 生活習慣病を中心に.2022年度神栖市健診結果説明会(谷田部公民館),神栖,2022年11月17日
- 鈴木將玄 ,本橋 悠,林 賢吾,杉本里紗,河本万優子:「タバコ」ってどうなの?.2022年度神栖市小中学校喫煙予防教室(深芝小学校),神栖,2022年12月8日
- 鈴木將玄 ,相澤志栄,奥 千沙,熊澤翔太,松岡知希:「タバコ」ってどうなの?.2022年度神栖市小中学校喫煙予防教室(息栖小学校),神栖,2023年1月19日
- 鈴木將玄 :「くすりによる嚥下障害」.令和4年度筑波技術大学東西医学統合医療センター医療安全研修会,つくば,2023年2月15日
- 鈴木將玄 ,小林純一郎,古川歩佑実,石本あゆ,螺良美波:「タバコ」ってどうなの?.2022年度神栖市小中学校喫煙予防教室(神栖第一中学校),神栖,2023年2月16日
その他
委員
前野哲博
- 公益財団法人筑波メディカルセンター 評議員
- 日本医学教育学会 専門家認定申請用ポートフォリオ評価者
- 東邦大学医学部 客員教授
- 鹿児島大学医学部 非常勤講師
- 日本プライマリ・ケア連合学会 副理事長
- 日本医学教育学会 代議員
- 日本シミュレーション医療教育学会 評議員
- 全国地域医療教育協議会 理事
- 国立大学附属病院長会議 臨床教育研修委員会 委員
- 国立大学附属病院長会議将来像実現化ワーキンググループ教育部門プロジェクトチーム委員
- 公益財団法人医学教育振興財団 理事
- 一般社団法人日本医学教育評価機構 評価委員会委員 研修委員会委員 評価員
- 茨城県臨床研修病院連絡協議会 会長
- 茨城県地域医療支援センター 運営委員
- 茨城県医師会生涯教育委員会 委員
- 日立地域医療構想調整委員会 委員
- 日本医師会 生涯教育推進委員会 委員
- 全日本病院協会プライマリ・ケア検討委員会 特別委員
- 一般用医薬品セルフメデイケーション振興財団 選考委員
- 常陸太田・ひたちなか地域医療構想調整会議/委員
- 厚生労働省 地域医療構想調整会議 地域医療アドバイザー
- 国立大学病院長会議常置委員会教育担当教育ワーキンググループ 委員
鈴木將玄
- 日本プライマリ・ケア連合学会 代議員
濵田修平
- 日本内科学会 専門医制度 病歴要約査読委員
- 日本プライマリ・ケア連合学会 代議員
- 日本在宅医療連合学会 在宅医療認定専門医試験 面接委員
- 神栖市 若手医師きらっせプロジェクト 推進委員
- 茨城県新型コロナウイルス感染症クラスター対策ネットワーク 構成員
- 神栖済生会病院 感染対策委員会 委員長代行
- 令和4年度文部科学省 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業 筑波大学・東京医科歯科大学「地域医療の多様なニーズにシームレスに対応できるオールラウンダーの養成」 事業評価委員会 委員
髙橋弘樹
- 令和4年度神栖市地域医療体制検討委員会 在宅医療ワーキングチーム 委員
- 神栖済生会病院 感染対策チーム(ICT)リーダー 災害対策チーム委員(日本DMAT隊員)